第109回 午前 問6
公衆衛生看護活動展開論
A市では子どもが健やかに成長できることを政策に掲げている。乳幼児の死傷原因を調べ家庭内事故が多いことが分かった。家庭内事故防止に向けた親の取り組みを促進することを目標とし、乳幼児の家庭内事故について親の認識調査を行うことにした。この調査はプリシード・プロシードモデルにおけるアセスメントの段階のどれか。
- 1疫学アセスメント
- 2社会アセスメント
- 3運営・政策アセスメント
- 4教育/エコロジカル・アセスメント
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✓ これが正解4教育/エコロジカル・アセスメント
解説
親の認識の調査は、教育/エコロジカル・アセスメントに当たります。
プリシード・プロシードモデルは、住民の生活の質という最終目標から逆向きに、健康課題、行動と環境、その背景要因、運営・政策の順にアセスメントを進める健康教育・ヘルスプロモーションの計画モデルです。
設問のA市は、子どもの健やかな成長という政策目標を掲げ(社会アセスメント)、死傷原因を調べて家庭内事故が多いことを把握し(疫学アセスメント)、親の取り組みという行動を目標に定めています。次に行うのは、その行動を起こさせる要因の把握です。教育/エコロジカル・アセスメントでは、行動の前提となる知識・態度・認識(準備要因)、行動を可能にする技術や資源(実現要因)、周囲からの支え(強化要因)を調べます。親が家庭内事故をどう認識しているかの調査は準備要因の把握に当たるため、教育/エコロジカル・アセスメントの段階です。
見分け方として、何が問題か(社会・疫学)、なぜその行動が起きるか(教育/エコロジカル)、どう実施するか(運営・政策)と、問いの向きで段階を区別すると覚えやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1疫学アセスメント:疫学アセスメントは、健康問題やそれに関わる行動・環境を特定する段階です。乳幼児の死傷原因を調べて家庭内事故が多いと分かった作業がここに当たり、親の認識の調査はその先の段階です。
- 2社会アセスメント:社会アセスメントは、住民の生活の質や地域の願いを把握する最初の段階です。子どもが健やかに成長できることを政策に掲げた部分がこれに当たり、親の認識を調べる段階ではありません。
- 3運営・政策アセスメント:運営・政策アセスメントは、計画を実施するための予算、人員、組織、政策の条件を確かめる段階です。親の認識という行動の背景要因を調べる調査は、この段階に当たりません。
出典:第109回 保健師国家試験 午前(厚生労働省)問6(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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