第109回 午後 問23
公衆衛生看護活動展開論
家庭訪問を依頼する優先度が高いの
市の保健センターでは電話育児相談を行っており、必要に応じて地区担当保健師による家庭訪問につなげている。
電話育児相談の内容で、地区担当保健師に家庭訪問を依頼する優先度が高いのはどれか。
- 16か月の子どもの離乳食が進まない。
- 21歳0か月の子どもがまだひとり歩きをしない。
- 34か月の子どもの予防接種について教えてほしい。
- 42歳の子どもが言うことを聞かないので叩いてしまう。
- 5育児の話ができる友達が欲しいが近所に子どもがいる家庭がない。
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✓ これが正解42歳の子どもが言うことを聞かないので叩いてしまう。
解説
子どもを叩いてしまう相談は虐待の恐れがあり、家庭訪問の優先度が高いです。
電話育児相談から家庭訪問につなぐかどうかは、電話での助言だけで解決できるか、家庭に出向いて親子の様子を直接確かめる必要があるかで判断します。特に、子どもの安全が脅かされているおそれがあるときは、最優先で訪問します。
2歳の子どもが言うことを聞かないので叩いてしまうという相談は、親が自分でも困っているサインであると同時に、身体的な虐待につながるおそれがあります。子どものけがの有無や家庭の状況、親の疲れやストレスを直接確かめ、早く支援を始める必要があるので、地区担当保健師による家庭訪問の優先度が最も高い相談です。
ほかの相談は、電話での助言や情報提供、地域の資源の紹介で対応できる内容です。離乳食が進まない悩みは食べさせ方の助言や離乳食教室の案内、ひとり歩きの時期は個人差が大きく、ほかの発達の様子を聞いて経過を見ることができます。予防接種は日程や種類の説明で足り、友達が欲しいという相談には子育て支援の場を紹介します。子どもの安全に関わる相談は訪問を急ぐ、と覚えておきましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 16か月の子どもの離乳食が進まない。:6か月の子どもの離乳食が進まない悩みは、多くの家庭が経験するものです。食べさせ方や進め方を電話で助言したり、離乳食教室を案内したりして対応でき、訪問を急ぐ状況ではありません。
- 21歳0か月の子どもがまだひとり歩きをしない。:ひとり歩きを始める時期は子どもによって差が大きく、1歳0か月で歩かないことだけで異常とはいえません。つかまり立ちなどほかの発達を電話で聞き、健診などで経過を見ることができます。
- 34か月の子どもの予防接種について教えてほしい。:4か月の子どもの予防接種について知りたいという相談は、接種の種類やスケジュールを説明すれば解決できる情報提供の相談です。家庭に出向いて状況を確かめる必要はありません。
- 5育児の話ができる友達が欲しいが近所に子どもがいる家庭がない。:近所に育児の話ができる相手がいないという悩みには、子育て支援センターや育児サークルなど、親どうしが出会える場を紹介することで応えられます。子どもの安全が脅かされている相談ではありません。
出典:第109回 保健師国家試験 午後(厚生労働省)問23(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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