第109回 午後 問24
公衆衛生看護活動展開論
ストラクチャー評価に関する問題
地域包括ケアシステムの構築におけるストラクチャー評価はどれか。
- 1地域の健康課題は解決されている。
- 2社会資源の総合的な調整がされている。
- 3関係部署、機関との連携は図られている。
- 4地域のニーズに応じたものになっている。
- 5必要な事業化、施策化につながっている。
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✓ これが正解3関係部署、機関との連携は図られている。
解説
関係部署・機関との連携が図られているかは、ストラクチャー評価です。
事業や施策の評価は、ストラクチャー(構造)、プロセス(過程)、アウトプット(事業の実施量)、アウトカム(結果)の視点で分けて考えます。ストラクチャー評価は、事業を行うための仕組みや体制、つまり人員、予算、施設、関係機関との連携の体制などが整っているかを見る評価です。
地域包括ケアシステムは、住まい・医療・介護・予防・生活支援を地域で一体的に届ける仕組みで、多くの部署や機関がつながることが土台になります。関係部署、機関との連携は図られているかという問いは、この土台となる体制が整っているかを確かめるものなので、ストラクチャー評価にあたります。
ほかの項目は、別の視点の評価です。社会資源の総合的な調整がされているかや、地域のニーズに応じたものになっているかは、活動の進め方や中身を見るプロセスの評価です。地域の健康課題が解決されているかは結果を見るアウトカムの評価、必要な事業化・施策化につながっているかも活動がもたらした結果を見る評価です。体制はストラクチャー、進め方はプロセス、結果はアウトカム、と覚えると見分けやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1地域の健康課題は解決されている。:地域の健康課題が解決されているかどうかは、取り組みの結果として住民の健康状態や生活がどう変わったかを見るものです。結果を確かめるアウトカム評価にあたり、体制を見るストラクチャー評価ではありません。
- 2社会資源の総合的な調整がされている。:社会資源の総合的な調整がされているかは、支援を進める中で資源をどう組み合わせて動かしたかという、活動の進め方を見るものです。プロセス評価にあたるため当てはまりません。
- 4地域のニーズに応じたものになっている。:地域のニーズに応じたものになっているかは、取り組みの中身や進め方が住民の求めに合っているかを確かめるものです。活動の過程の適切さを見るプロセス評価にあたります。
- 5必要な事業化、施策化につながっている。:必要な事業化や施策化につながっているかは、活動の結果として新しい事業や施策が生まれたかを見るものです。成果を確かめる評価であり、体制の整い具合を見るストラクチャー評価ではありません。
出典:第109回 保健師国家試験 午後(厚生労働省)問24(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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