第110回 午後 問5
公衆衛生看護活動展開論
健康づくりリーダーに関する問題
市では健康増進や介護予防を推進する住民活動を活性化させるために、各地区の健康づくりリーダーを養成することにした。対象者を選定する方法で最も適切なのはどれか。
- 1市民への募集
- 2自治会員の輪番制
- 3社会福祉協議会の推薦
- 4地区担当保健師の推薦
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✓ これが正解1市民への募集
解説
担い手は市民からの募集で、意欲のある人を集めます。
住民活動を活性化させるリーダーの選び方は、住民の主体性を引き出すという地区組織活動の原則で判断します。健康づくりリーダーは、自ら関心と意欲をもつ人が担うほど、活動が長続きし、周りの住民にも広がりやすくなります。
市民への募集(公募)は、健康づくりや介護予防に関心のある人が自分の意思で手を挙げる方法です。既存の団体や行政とのつながりが薄い人にも参加の機会が開かれ、新しい担い手を掘り起こすことにもつながります。一方、輪番制は順番で役が回ってくるため意欲と無関係に選ばれ、負担感だけが残りやすくなります。社会福祉協議会や地区担当保健師の推薦は、他者が選ぶ形なので本人の動機が弱いまま引き受ける場合があり、選ばれる人の幅も推薦者の目の届く範囲に限られます。したがって、市民への募集が最も適切です。
住民主体の活動では、選ぶ方法そのものが本人の主体性を生かすものかどうかを見ると判断しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2自治会員の輪番制:自治会員の輪番制では、順番で役が回ってくるため、関心や意欲の有無に関係なくリーダーが決まります。義務として引き受けた人は負担を感じやすく、住民主体の活動を育てるという目的に合いません。
- 3社会福祉協議会の推薦:社会福祉協議会の推薦は、団体が適任と考える人を選ぶ方法です。本人が自ら望んだわけではない場合があり、推薦者の知る範囲の人に限られるため、意欲ある担い手を広く集めにくくなります。
- 4地区担当保健師の推薦:地区担当保健師が推薦すると、行政が人選を主導する形になります。本人の自発性が育ちにくく、行政に頼る活動になりやすいので、住民活動の活性化という目的からは最適とはいえません。
出典:第110回 保健師国家試験 午後(厚生労働省)問5(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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