第110回 午後 問14
公衆衛生看護管理論
公衆衛生看護管理における地区管理
公衆衛生看護管理における地区管理はどれか。
- 1継続支援を必要とする人のモニタリングをする。
- 2新規事業の予算確保のために企画書を作成する。
- 3潜在的な健康課題も含めた地域の健康課題を把握する。
- 4地域の健康課題について他の自治体の先進事例を調べる。
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✓ これが正解3潜在的な健康課題も含めた地域の健康課題を把握する。
解説
潜在的な課題も含めて地域の健康課題をつかむのが地区管理です。
公衆衛生看護管理は、事例管理、地区管理、事業・業務管理、予算管理、人材育成、情報管理、健康危機管理などの要素に分けて整理されます。このうち地区管理は、担当する地区を単位として、そこに住む人々の暮らしと健康の実態を把握し、地区の健康課題を明らかにして、活動の計画と評価につなげる働きです。
地区管理の出発点は、地区の情報を集めて分析する地区診断です。統計などで目に見える課題だけでなく、まだ表に出ていない潜在的な健康課題まで含めて地域全体の状態をつかむことが求められます。潜在的な健康課題も含めた地域の健康課題を把握するという記述は、この地区管理の中心にある取り組みなので正解です。継続支援が必要な人のモニタリングは個人や家族を単位とした事例管理、新規事業の企画書づくりは事業管理や予算管理、他の自治体の先進事例の調査は事業を企画する際の情報収集にあたります。
管理の種類は、何を単位に見ているか(人・地区・事業・お金)を確かめると見分けやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1継続支援を必要とする人のモニタリングをする。:継続支援を必要とする人のモニタリングは、支援の対象者一人ひとりを単位に経過を追う取り組みで、事例管理にあたります。地区全体の健康状態をつかむ地区管理とは、見る単位が異なります。
- 2新規事業の予算確保のために企画書を作成する。:新規事業の予算を確保するために企画書を作成するのは、事業を立ち上げて財源を得るための事業管理や予算管理の取り組みです。担当地区の健康課題を把握する地区管理とは目的が違います。
- 4地域の健康課題について他の自治体の先進事例を調べる。:他の自治体の先進事例を調べるのは、事業や施策を企画するときの参考情報を集める作業です。自分の担当する地区の住民の暮らしや健康の実態を把握する地区管理そのものではありません。
出典:第110回 保健師国家試験 午後(厚生労働省)問14(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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