第110回 午後 問21
公衆衛生看護活動展開論
ナッジ理論を活用しているの
生活習慣病予防を目的にした活動で、ナッジ理論を活用しているのはどれか。
- 1階段に消費カロリーを表示する。
- 2生活習慣病のメカニズムについて説明する。
- 3仲間づくりを意図したグループワークを行う。
- 4自分の目標を周囲の人に宣言するように勧める。
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✓ これが正解1階段に消費カロリーを表示する。
解説
階段に消費カロリーを示し、自然に階段を選ばせる工夫です。
ナッジ理論は、人の選択の自由を残したまま、情報の示し方や環境を少し工夫することで、望ましい行動を自然に選びやすくする考え方です。命令や罰則、強い説得ではなく、ちょっとした後押しで行動を変える点に特徴があります。
階段に消費カロリーを表示すると、エレベーターと階段のどちらを使うかは本人の自由のままですが、階段を上るとこれだけエネルギーを使えるという情報が目に入る場所にあることで、つい階段を選びたくなります。日常の動線に仕掛けを置いて行動を促しているので、ナッジ理論を活用した例です。一方、病気のしくみを説明するのは知識を伝える健康教育、仲間づくりのグループワークは互いに支え合う関係づくり、目標を周囲に宣言するよう勧めるのは本人の決意を言葉にして固める働きかけで、いずれも環境の工夫で選択を後押しする方法とは異なります。
ナッジかどうかは、選択の自由を残したまま、選ぶ場面の環境に仕掛けを置いているかで見分けられます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2生活習慣病のメカニズムについて説明する。:生活習慣病のメカニズムを説明するのは、知識を伝えて理解を深めてもらう健康教育の方法です。理解したうえで本人が考えて行動を変えることを期待するもので、選ぶ場面の環境を工夫する方法ではありません。
- 3仲間づくりを意図したグループワークを行う。:仲間づくりを意図したグループワークは、同じ目標をもつ人どうしが励まし合う関係をつくる働きかけです。人とのつながりで意欲を支える方法であり、選択の場面の示し方を工夫するナッジとは異なります。
- 4自分の目標を周囲の人に宣言するように勧める。:目標を周囲の人に宣言するよう勧めるのは、本人の決意を言葉にして周りに示し、やり遂げる気持ちを強める働きかけです。本人の意識的な努力に頼る方法で、環境の工夫による後押しとは違います。
出典:第110回 保健師国家試験 午後(厚生労働省)問21(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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