第110回 午後 問20
個人・家族・集団・組織の支援
作業期の特徴
同じ健康課題をもつ住民が主体となったグループの発展段階を準備期、開始期、作業期、終結期に分類した場合、作業期の特徴はどれか。
- 1成果を出そうとする。
- 2メンバーに警戒がみられる。
- 3グループの構造化がみられる。
- 4メンバーは自分たちの居場所を見出そうとする。
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✓ これが正解1成果を出そうとする。
解説
作業期のグループは、目標に向けて成果を出そうとします。
住民のグループ支援では、グループがどの発展段階にあるかを見極めて、保健師の関わり方を変えていきます。設問の4段階に分ける考え方では、準備期はグループをつくる前に保健師が計画を整える時期、開始期はメンバーが初めて集まり関係を築いていく時期、作業期はグループが目的に向かって力を合わせて活動する時期、終結期は活動をまとめて区切りをつける時期です。
開始期のメンバーは、初対面の相手への緊張や警戒を抱えながら、この集まりの中に自分の居場所があるかを探ります。そこで約束事や役割を決めていくことで、グループの枠組みが整っていきます。こうした段階を経て作業期に入ると、メンバーどうしの信頼が育ち、共通の目標に向けて具体的な成果を出そうとする動きが中心になります。したがって、成果を出そうとするという記述が作業期の特徴です。保健師は前面に出る役割から、メンバーの力を引き出し見守る役割へと移っていきます。
発展段階は、緊張と居場所探しの開始期、成果を目指す作業期、まとめと別れの終結期、と順に結び付けると見分けやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2メンバーに警戒がみられる。:メンバーに警戒がみられるのは、知らない人どうしが初めて集まる開始期の特徴です。作業期にはメンバーの間に信頼関係ができており、警戒よりも協力して活動する姿が目立ちます。
- 3グループの構造化がみられる。:約束事や役割分担を決めてグループの枠組みを形づくることは、活動を始める段階で整えていくものです。作業期はその枠組みの上で目標に向けて活動する時期なので、特徴としては合いません。
- 4メンバーは自分たちの居場所を見出そうとする。:メンバーが自分たちの居場所を見出そうとするのは、集まり始めたばかりで所属感がまだ育っていない開始期の様子です。作業期には居場所の確保より成果に向けた活動が中心になります。
出典:第110回 保健師国家試験 午後(厚生労働省)問20(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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