第111回 午前 問5
公衆衛生看護活動展開論
地区活動で適切なの
市町村保健師が行う地区活動で適切なのはどれか。
- 1医療機関との連携を中心にして展開する。
- 2住民登録の有無が対象選定の基準となる。
- 3地区にある社会資源の範囲内で活動する。
- 4活動の評価は質的データと量的データを用いて行う。
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✓ これが正解4活動の評価は質的データと量的データを用いて行う。
解説
地区活動の評価は質的データと量的データの両方で行います。
市町村保健師の地区活動は、担当地区の住民全体を対象に、地区の健康課題を見いだし、住民や関係機関と協働して解決を図る活動です。活動は計画、実施、評価、改善のサイクルで展開し、評価の結果が次の計画につながります。
評価では、健診の受診率や参加者数などの数値で表せる量的データだけでなく、住民の語りや行動の変化、関係者の意見などの質的データも用います。数字だけでは住民の思いや変化の過程が見えず、語りだけでは広がりや規模がつかめません。両方を組み合わせることで、活動の成果と課題を立体的に捉えられます。したがって、質的データと量的データを用いて評価するという記述が適切です。
地区活動は、住民全体を対象にする、地区の資源を生かしつつ新たに生み出す、多様な関係者と連携する、という性質をもちます。対象や範囲を狭める表現が入った記述は誤りと見分けられます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1医療機関との連携を中心にして展開する。:地区活動は、医療機関だけでなく、住民組織、学校、事業所、福祉の関係機関など多様な主体と連携して展開します。医療機関との連携を中心に据えると、地区全体の健康課題への働きかけが狭くなります。
- 2住民登録の有無が対象選定の基準となる。:地区活動の対象は、その地区で暮らし、働き、学ぶ人々全体です。住民登録をしていない人にも健康課題はあるため、登録の有無で対象を選ぶのは地区活動の考え方に合いません。
- 3地区にある社会資源の範囲内で活動する。:今ある社会資源の範囲内にとどまると、不足している支援がいつまでも埋まりません。保健師は既存の資源を活用するとともに、必要な資源を住民や関係者と一緒に開発することも役割としています。
出典:第111回 保健師国家試験 午前(厚生労働省)問5(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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