第111回 午前 問23
公衆衛生看護活動展開論
1歳6か月児健康診査に関する問題
1歳6か月児健康診査において、児の標準的な発達を確認するための質問で適切なのはどれか。
- 1「ひとりでパンツを脱ぐことができますか」
- 2「積み木を8個積むことができますか」
- 3「こぼさないでひとりで食べますか」
- 4「丸(円)をまねて描けますか」
- 5「ひとりで歩きますか」
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✓ これが正解5「ひとりで歩きますか」
解説
1歳6か月では、ひとりで歩けるかを確かめる質問が適切です。
1歳6か月児健康診査は、母子保健法に基づいて市町村が行う健診で、運動、言葉、生活習慣などの発達を確かめ、発達の遅れなどを早く見つけて支援につなげる機会です。問診では、その月齢の多くの子どもができることを質問します。
ひとり歩きは多くの子どもが1歳台の前半にできるようになり、1歳6か月の時点ではほとんどの子どもがひとりで歩けます。この時点で歩けない場合は、運動の発達を詳しく確かめるきっかけになります。したがって、ひとりで歩くかを尋ねる質問が、標準的な発達を確かめる問診として適切です。
パンツをひとりで脱ぐ、積み木を8個積む、こぼさずにひとりで食べる、丸をまねて描く、はいずれも1歳6か月より後、おおむね2〜3歳以降にできるようになることが多い発達です。質問の内容が何歳ごろの発達かを、健診の月齢と結び付けて覚えておくと見分けられます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1「ひとりでパンツを脱ぐことができますか」:ひとりでパンツを脱ぐことは、排泄の自立に向かう時期の生活習慣の発達で、1歳6か月よりも後にできるようになるのが一般的です。この月齢の標準を確かめる質問としては早すぎます。
- 2「積み木を8個積むことができますか」:積み木を8個積むには、手指の細かな調整と集中が必要で、2歳後半から3歳ごろの発達の目安とされる内容です。1歳6か月では数個積めれば十分で、8個はこの月齢の標準を大きく超えています。
- 3「こぼさないでひとりで食べますか」:こぼさずにひとりで食べるのは、スプーンなどを上手に使えるようになってからで、1歳6か月ではまだこぼしながら食べるのがふつうです。この月齢の標準を確かめる質問には合いません。
- 4「丸(円)をまねて描けますか」:丸(円)をまねて描くのは3歳ごろにできるようになる発達で、3歳児健康診査で確かめる内容です。1歳6か月では、なぐり描きができる段階にあたります。
出典:第111回 保健師国家試験 午前(厚生労働省)問23(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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