第111回 午前 問53
公衆衛生看護活動展開論
4か月児健康診査に関する問題
次の文を読み53、54の問いに答えよ。
双生児のAちゃんとBちゃんは在胎週数37週0日で出生した(いずれも女児)。AちゃんとBちゃんは、母親(37歳)と父親(45歳)に連れられて市の4か月児健康診査に来所した。出生時、1か月児健康診査時、4か月児健康診査時の身長と体重計測の結果を表に示す。
| 出生時 | 1か月児健康診査時(1か月0日) | 4か月児健康診査時(4か月0日) | ||
|---|---|---|---|---|
| Aちゃん | 身長 | 43.0cm | 46.0cm | 57.0cm |
| 体重 | 1,900g | 2,600g | 4,900g | |
| Kaup〈カウプ〉指数 | - | - | 15.0 | |
| Bちゃん | 身長 | 46.5cm | 47.0cm | 58.0cm |
| 体重 | 2,400g | 3,200g | 5,300g | |
| Kaup〈カウプ〉指数 | - | - | 15.8 |
保健師の個別指導の際、保健師が母親に計測の結果について説明する内容で適切なのはどれか。
- 1「Aちゃんは1日の体重増加量が少ないです」
- 2「Bちゃんは1日の体重増加量が少ないです」
- 3「AちゃんもBちゃんも体格はやせぎみです」
- 4「AちゃんもBちゃんも体重増加量は良好です」
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✓ これが正解4「AちゃんもBちゃんも体重増加量は良好です」
解説
2人とも1日あたりの体重増加は順調で、体重増加量は良好です。
乳児の発育は、ある時点の体重だけでなく、一定期間にどれだけ増えたか(1日あたりの体重増加量)で評価します。AちゃんとBちゃんは在胎37週0日で生まれた正期産の双生児で、Aちゃんは出生体重1,900gと小さく生まれています。
1か月児健康診査から4か月児健康診査までの約3か月(およそ90日)の増加を計算すると、Aちゃんは4,900−2,600=2,300gで1日あたり約25g、Bちゃんは5,300−3,200=2,100gで1日あたり約23gです。出生から1か月までも、Aちゃんは700g、Bちゃんは800g増えています。どちらも生後数か月の乳児の体重の増え方として順調で、小さく生まれたAちゃんも追いつくように育っています。したがって、2人とも体重増加量は良好であると説明するのが適切です。
4か月時点のKaup指数は、Aちゃんが4,900g÷57.0cm÷57.0cm×10でおよそ15.0、Bちゃんが同じ計算でおよそ15.8です。乳児の発育は、1日あたりの増加量を計算し、増え方の傾向とあわせて評価すると覚えておきましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1「Aちゃんは1日の体重増加量が少ないです」:Aちゃんは1か月から4か月までの約90日で2,300g、1日あたり約25g増えています。出生時は小さかったものの、増加量は2人の中でもむしろ多く、少ないとはいえません。
- 2「Bちゃんは1日の体重増加量が少ないです」:Bちゃんは1か月から4か月までの約90日で2,100g、1日あたり約23g増えています。Aちゃんよりわずかに少ないものの、この時期の増え方として順調で、少ないと説明する根拠はありません。
- 3「AちゃんもBちゃんも体格はやせぎみです」:4か月時点のKaup指数はAちゃんがおよそ15.0、Bちゃんがおよそ15.8です。乳児のKaup指数の判定の目安は資料によって幅があり、身長と体重がともに順調に増えている2人を、この値だけでやせぎみと伝えるのは適切ではありません。
出典:第111回 保健師国家試験 午前(厚生労働省)問53(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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