第111回 午後 問16
保健医療福祉行政論
食品に係る事項と法令との組合せで正しいのはどれか。
- 1食中毒の届出 ―― 食品衛生法
- 2栄養成分の表示 ―― 食品安全基本法
- 3特別用途食品の表示 ―― 食育基本法
- 4アレルゲンを含む食品であることの表示 ―― 環境基本法
答えと解説を見る
✓ これが正解1食中毒の届出 ―― 食品衛生法
解説
食中毒の届出は、食品衛生法に定められています。
食品にかかわる表示や届出は、目的ごとに根拠となる法律が分かれています。食中毒については食品衛生法が、食中毒患者等を診断し、またはその死体を検案した医師に、直ちに最寄りの保健所長へ届け出ることを義務づけています(第63条第1項)。届出を受けた保健所は、原因の調査や被害の拡大防止を行います。
一方、食品の表示は食品表示法にまとめられており、栄養成分の量と熱量やアレルゲンは、同法に基づく食品表示基準で表示のルールが定められています。乳児用・病者用など特別の用途に適する旨の表示(特別用途表示)は、健康増進法に基づき国の許可を受けて行うものです。肢に並ぶ基本法は、施策の基本理念や方向を定める法律で、個々の表示のルールを定める法律ではありません。
食中毒の届出は食品衛生法、食品の表示の基本は食品表示法、特別用途食品は健康増進法、と3本を対にして覚えておくと見分けやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2栄養成分の表示 ―― 食品安全基本法:栄養成分の表示は、食品表示法に基づく食品表示基準で定められています。食品安全基本法は、食品の安全性を確保する施策の基本理念などを定める法律で、表示の具体的なルールは定めていません。
- 3特別用途食品の表示 ―― 食育基本法:食育基本法は、生涯にわたって健全な食生活を送れるよう食育を進めるための理念や施策の方向を示す法律です。病者用や妊産婦用などとうたう食品の表示を認める仕組みは、健康増進法の側にあります。
- 4アレルゲンを含む食品であることの表示 ―― 環境基本法:アレルゲンを含む食品であることの表示は、食品表示法に基づく食品表示基準で義務づけられています。環境基本法は環境の保全の基本理念を定める法律で、食品の表示とは関係がありません。
出典:第111回 保健師国家試験 午後(厚生労働省)問16(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)