第112回 午前 問12
疫学
感染症発生動向調査事業
感染症発生動向調査事業について正しいのはどれか。
- 1保健所が積極的疫学調査として実施する。
- 24類感染症は全ての患者について集計する。
- 3医療機関は患者居住地を管轄する保健所へ報告する。
- 42009年の新型インフルエンザの流行を契機に開始された。
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✓ これが正解24類感染症は全ての患者について集計する。
解説
感染症発生動向調査では、4類感染症は全数を把握します。
感染症発生動向調査事業は、感染症法に基づいて、感染症の患者の発生情報を集め、分析し、国民や医療関係者に提供する仕組みです。患者情報の集め方には、診断したすべての医師が届け出る全数把握と、指定された医療機関だけが報告する定点把握があります。感染症法第12条では、医師は一類から四類までの感染症の患者などを診断したとき、直ちに届け出ることになっており、4類感染症は全数把握の対象です。
届出は、医師が最寄りの保健所長を経由して都道府県知事に行うと定められており、患者の住む地域を管轄する保健所に届け出るわけではありません。また、この事業は日常的に情報を集める監視の仕組みで、発生時に保健所が原因や接触者を調べる積極的疫学調査とは別のものです。事業の始まりは1981年で、1999年の感染症法の施行で法律に位置づけられました。
したがって、4類感染症は全ての患者について集計するという記述が正しいものです。一類から四類と五類の一部は全数、五類の多くは定点と整理すると判断しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1保健所が積極的疫学調査として実施する。:積極的疫学調査は、感染症が発生したときに保健所などが原因や感染経路、接触者を調べる調査です。感染症発生動向調査は、患者の発生情報を日常的に集めて分析する別の仕組みです。
- 3医療機関は患者居住地を管轄する保健所へ報告する。:届出先は患者の住所によって決まるのではありません。診断した医師は、近くにある保健所の長を通して、都道府県知事(保健所設置市などではその長)に届け出ることになっています。
- 42009年の新型インフルエンザの流行を契機に開始された。:感染症発生動向調査は1981年に始まり、1999年の感染症法の施行で法に基づく事業になりました。2009年の新型インフルエンザの流行より前から続いている仕組みです。
出典:第112回 保健師国家試験 午前(厚生労働省)問12(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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