第112回 午前 問35
公衆衛生看護活動展開論
基本チェックリストに関する問題
A市の保健師は通いの場に参加している高齢者を対象に、基本チェックリストを使用して生活機能を評価することにした。運動機能の低下を判断する基準に含まれる項目はどれか。2つ選べ。
- 1友人の家を訪ねていますか
- 215分位続けて歩いていますか
- 3週に1回以上は外出していますか
- 4転倒に対する不安は大きいですか
- 5バスや電車で1人で外出していますか
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✓ これが正解215分位続けて歩いていますか
✓ これが正解4転倒に対する不安は大きいですか
解説
運動機能の項目は、15分位続けて歩くことと転倒に対する不安です。
基本チェックリストは、65歳以上の人の生活機能の低下を早く見つけ、介護予防の支援につなげるための25項目の質問票です。暮らしぶり(手段的日常生活動作や社会参加)、運動機能、栄養状態、口腔機能、閉じこもり、認知機能、うつの7つの領域で構成されています。
運動機能の領域は5項目で、階段を手すりや壁をつたわらずに昇っているか、椅子から何もつかまらずに立ち上がっているか、15分位続けて歩いているか、この1年間に転んだことがあるか、転倒に対する不安は大きいか、を尋ねます。このうち15分位続けて歩くことと転倒への不安が選択肢に含まれています。友人の家を訪ねることやバスや電車で1人で外出することは暮らしぶりの領域、週に1回以上の外出は閉じこもりの領域の項目です。
したがって、運動機能の低下を判断する項目は、15分位続けて歩いていますかと、転倒に対する不安は大きいですかの2つです。運動機能は歩く・立つ・昇る・転ぶの動作に関する項目、と覚えておくと見分けやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1友人の家を訪ねていますか:友人の家を訪ねているかは、社会参加の状況をみる項目で、暮らしぶりの領域に含まれます。体を動かす力そのものを問う運動機能の項目ではありません。
- 3週に1回以上は外出していますか:週に1回以上は外出しているかは、閉じこもりの傾向をみる領域の項目です。外出の頻度を問うもので、運動機能の低下を判断する基準には入っていません。
- 5バスや電車で1人で外出していますか:1人で電車やバスに乗って出かけられるかは、買い物や金銭管理と並ぶ、生活を営む力を問う質問です。歩く力や転倒の心配を問う運動の5項目とは別の領域に入ります。
出典:第112回 保健師国家試験 午前(厚生労働省)問35(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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