第112回 午前 問34
公衆衛生看護学概論
オタワ憲章に関する問題
オタワ憲章で提唱されているヘルスプロモーションの活動方針で正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1共生社会の実現
- 2個人技術の向上
- 3適正技術の使用
- 4地域資源の有効活用
- 5健康的な公共政策づくり
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✓ これが正解2個人技術の向上
✓ これが正解5健康的な公共政策づくり
解説
オタワ憲章の活動方針には、個人技術の向上と健康的な公共政策づくりがあります。
オタワ憲章は、1986年にWHOの第1回ヘルスプロモーション国際会議で採択されたもので、ヘルスプロモーションを、人々が自らの健康をコントロールし改善できるようにするプロセスと定義しました。そのための活動方針として、健康的な公共政策づくり、健康を支援する環境づくり、地域活動の強化、個人技術の向上(開発)、ヘルスサービスの方向転換の5つを示しています。
健康的な公共政策づくりは、保健分野に限らず、あらゆる分野の政策が人々の健康に与える影響を考えて決められるようにすることです。個人技術の向上は、健康に関する情報や教育を通じて、人々が健康的な選択をする力を身につけることを指します。この2つはどちらも5つの活動方針に含まれています。適正技術の使用や地域資源の有効活用は、1978年のアルマ・アタ宣言で示されたプライマリヘルスケアの原則です。
したがって、個人技術の向上と健康的な公共政策づくりが正しい組合せです。オタワ憲章は政策・環境・地域・個人・サービスの5つ、プライマリヘルスケアは住民参加や適正技術などの原則、と分けて覚えると取り違えにくくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1共生社会の実現:共生社会の実現は、障害の有無などにかかわらず誰もが支え合う社会を目指す考え方で、国内の福祉施策などで掲げられています。オタワ憲章の5つの活動方針には含まれていません。
- 3適正技術の使用:適正技術の使用は、地域で受け入れられ、費用も負担できる技術を使うという、アルマ・アタ宣言で示されたプライマリヘルスケアの原則です。オタワ憲章の活動方針ではありません。
- 4地域資源の有効活用:地域資源の有効活用も、プライマリヘルスケアの原則として挙げられるものです。オタワ憲章の活動方針の一つは地域活動の強化であり、地域資源の活用とは表現が異なります。
出典:第112回 保健師国家試験 午前(厚生労働省)問34(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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