第112回 午後 問12
疫学
信頼性に関する説明で正しいの
健康評価尺度の信頼性に関する説明で正しいのはどれか。
- 1同意撤回や無回答による対象者の偏りがないこと。
- 2評価したい健康の概念が正しく評価できていること。
- 3健康度を評価した海外の事例と類似した結果が得られること。
- 4同一対象者に対して間を空けず複数回測定して類似した結果が得られること。
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✓ これが正解4同一対象者に対して間を空けず複数回測定して類似した結果が得られること。
解説
信頼性は繰り返し測って同じ結果が得られることです。
測定や評価尺度の質は、主に信頼性と妥当性という2つの観点で考えます。信頼性は、同じものを何度測っても同じような結果が得られるかという、結果の安定性や再現性のことです。妥当性は、測りたいものを正しく測れているかという、測定の的確さのことです。
健康評価尺度の信頼性を確かめる方法の一つに、同じ対象者に間を空けずに複数回測定し、結果が似ているかを調べる方法があります。対象者の状態がほとんど変わらない短い間隔で測れば、結果の違いは尺度そのもののばらつきを表すと考えられるからです。これに対して、評価したい健康の概念を正しく評価できていることは妥当性の説明であり、同意撤回や無回答による対象者の偏りは、測定の質ではなく対象者の集まり方の問題です。
したがって、同一対象者に間を空けず複数回測定して類似した結果が得られることが、信頼性の説明として正しい選択肢です。信頼性は何度測っても同じ、妥当性は測りたいものを測れている、と短い言葉で対にして覚えましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1同意撤回や無回答による対象者の偏りがないこと。:同意撤回や無回答で対象者に偏りが生じないことは、誰が調査に参加したかという対象者の集まり方の問題です。尺度で測った結果が安定しているかという信頼性とは別の観点です。
- 2評価したい健康の概念が正しく評価できていること。:ねらった健康の概念をきちんと捉えられているかどうかは、尺度の的確さを問う観点で、妥当性と呼ばれます。くり返しても結果がぶれないかを問う信頼性とは別の性質です。
- 3健康度を評価した海外の事例と類似した結果が得られること。:海外の事例と似た結果が得られることは、集団も時期も異なる他の調査との比較にすぎません。同じ対象者で測定をくり返したときに結果が安定するかという信頼性の確かめ方にはなりません。
出典:第112回 保健師国家試験 午後(厚生労働省)問12(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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