第112回 午後 問15
公衆衛生看護学概論
平成25年に改正された「地域における保健師の保健活動に関する指針」に示される「都道府県、保健所設置市、特別区及び市町村の本庁の保健衛生部門等に配置された保健師」の活動はどれか。
- 1地区住民組織の育成
- 2住民への総合相談の実施
- 3保健師の需給計画の策定
- 4広域的かつ専門的な保健サービスの提供
- 5ソーシャルキャピタルの核となる人材の育成
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✓ これが正解3保健師の需給計画の策定
解説
本庁の保健師は保健師の需給計画の策定を担います。
平成25年に改正された地域における保健師の保健活動に関する指針は、保健師が所属する部署ごとに、担う活動を書き分けています。都道府県保健所等の保健師は広域的に健康課題を把握し、市町村の保健師は住民に身近な保健サービスを提供し、本庁の保健衛生部門等に配置された保健師は、保健所や市町村の保健活動を技術的・専門的に指導・支援するとともに、地域保健関連施策の企画、調整、評価を行います。
本庁の保健師の活動として、指針は保健師の計画的な人材確保と資質の向上を挙げ、その中に保健師の需給計画の策定を行うことを書いています。一方、地区住民組織の育成や総合相談、ソーシャルキャピタルの核となる人材の育成は、保健所や市町村で住民と直接関わる保健師の活動として書かれています。広域的かつ専門的な保健サービスの提供は、都道府県保健所等の保健師の役割です。
したがって、保健師の需給計画の策定が本庁の保健師の活動です。本庁は人と施策の全体を管理する立場、と考えると見分けやすくなります。出題当時は平成25年の指針に基づいて出題されました。現在は令和8年5月15日の厚生労働省健康・生活衛生局長通知(健生発0515第1号)で指針が全部改正され、本庁の保健師については保健師の確保計画の策定などの人材確保の推進が示されています。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1地区住民組織の育成:住民の自主的なグループを育てて支える仕事は、地区に出向いて住民と顔を合わせる保健所や市町村の保健師が担うものとして整理されています。施策全体を管理する立場の仕事ではありません。
- 2住民への総合相談の実施:住民の身近な相談者として総合相談を行うのは、指針では市町村の保健師の活動とされています。本庁で施策の企画や人材の確保を担う保健師の活動ではありません。
- 4広域的かつ専門的な保健サービスの提供:管内全体を見渡した広域的で専門的なサービスの提供は、指針で都道府県保健所等に所属する保健師の役割とされています。本庁の保健師の活動として挙げられたものではありません。
- 5ソーシャルキャピタルの核となる人材の育成:地域のつながりを支える中心人物を育てるのは、住民の活動に直接関わる保健所や市町村の現場の仕事として整理されています。本庁の保健師に割り当てられた項目ではありません。
出典:第112回 保健師国家試験 午後(厚生労働省)問15(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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