第112回 午後 問24
保健統計学
国民健康・栄養調査に関する問題
令和元年の国民健康・栄養調査における調査結果の図を示す。
令和元年の国民健康・栄養調査における調査結果(原典は図。棒グラフの各棒の値(%)を書き写した):
- 総数: 9.1
- 20-29歳: 5.3
- 30-39歳: 11.7
- 40-49歳: 13.9
- 50-59歳: 16.8
- 60-69歳: 8.4
- 70歳以上: 3.5
女性の年齢階級別の健康状況に関する割合が図のように分布する項目はどれか。
- 1運動習慣のある者
- 2糖尿病が強く疑われる者
- 3肥満者(BMI≧25 kg/m²)
- 4やせの者(BMI<18.5 kg/m²)
- 5生活習慣病のリスクを高める量の飲酒者
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✓ これが正解5生活習慣病のリスクを高める量の飲酒者
解説
50歳代が最多で高齢で低い形は女性の多量飲酒者です。
国民健康・栄養調査は、毎年、体格や生活習慣の状況を性・年齢階級別に公表しています。年齢階級別の分布の形から項目を見分けるには、それぞれの項目が年齢とともにどう変わるかの特徴を押さえておくことが役立ちます。
図の分布は、総数が9.1%で、20歳代は5.3%と低く、30歳代、40歳代と上がって50歳代で16.8%と最も高くなり、60歳代で8.4%、70歳以上で3.5%と大きく下がる形です。働き盛りの世代で高く、高齢になると低くなるこの形は、女性の生活習慣病のリスクを高める量の飲酒者に当てはまります。これに対して、令和元年の調査の女性の総数は、やせの者が11.5%、肥満者が22.3%、糖尿病が強く疑われる者が10.8%で、いずれも図の総数9.1%と一致しません。年齢との関係でも、やせの者は若い世代で多く、糖尿病が強く疑われる者は高齢ほど多くなる傾向があり、運動習慣のある者も高齢の世代で高くなるため、70歳以上で最も低くなる図の形とは合いません。
したがって、図のように分布するのは生活習慣病のリスクを高める量の飲酒者です(出題当時の最新の公表値)。年齢階級別の図は、どの世代で山になるかに注目して見分けましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1運動習慣のある者:運動習慣のある者の割合は、時間に余裕のできる高齢の世代で高くなる傾向があります。70歳以上で最も低くなる図の形とは逆の傾きであり、この項目には当てはまりません。
- 2糖尿病が強く疑われる者:令和元年の調査で、女性の糖尿病が強く疑われる者の割合は10.8%で、図の総数9.1%と一致しません。また年齢が高いほど割合が上がるため、70歳以上で最も低い形とも合いません。
- 3肥満者(BMI≧25 kg/m²):令和元年の調査で、女性の肥満者の割合は22.3%で、図の総数9.1%を大きく上回っています。分布の水準そのものが違うため、この項目の図ではありません。
- 4やせの者(BMI<18.5 kg/m²):令和元年の調査で、女性のやせの者の割合は11.5%で、図の総数9.1%とは違います。また、やせは若い世代で多い傾向があり、20歳代が低い図の形とも一致しません。
出典:第112回 保健師国家試験 午後(厚生労働省)問24(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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