第112回 午後 問30
公衆衛生看護活動展開論
労働災害に関する問題
令和5年の労働災害による死傷者数(休業4日以上)について正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1業種別では建設業が最も多い。
- 2死傷者数は20万人を超えている。
- 3年齢別では60歳以上が約3割を占める。
- 4事故の型別では「はさまれ・巻き込まれ」が最も多い。
- 5事業場の規模別では100人未満の事業場が7割以上を占める。
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✓ これが正解3年齢別では60歳以上が約3割を占める。
✓ これが正解5事業場の規模別では100人未満の事業場が7割以上を占める。
解説
60歳以上が約3割、100人未満の事業場が7割以上です。
労働災害の発生状況は、厚生労働省が労働者死傷病報告をもとに毎年公表しています。令和5年の休業4日以上の死傷者数は135,371人で、前年より増えました(出題当時の最新の公表値)。
年齢別では、60歳以上の死傷者が39,702人で、全体の29.3%を占めており、約3割という記述が正しい内容です。働く高齢者が増えたことを背景に、高年齢労働者の災害防止が大きな課題になっています。また事業場の規模別では、労働者数100人未満の中小規模の事業場で発生する災害が全体の7割以上を占めるとされ、これも正しい記述です。一方、死傷者数は13万人台で20万人には達していません。業種別では製造業が27,194人で最も多く、建設業ではありません。事故の型別では転倒が36,058人で最も多く、はさまれ・巻き込まれではありません。
したがって、60歳以上が約3割を占めるという記述と、100人未満の事業場が7割以上を占めるという記述が正しい選択肢です。労働災害の統計は、総数・業種・事故の型・年齢の4つの軸で最新の傾向を押さえておくと、似た問いに対応できます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1業種別では建設業が最も多い。:令和5年の業種別の死傷者数で最も多いのは製造業の27,194人です。建設業は死亡災害が多い業種として知られますが、休業4日以上の死傷者数では最多ではありません。
- 2死傷者数は20万人を超えている。:この年に仕事中のけがや病気で4日以上休んだ人は13万5千人あまりでした。増加傾向にはあるものの、20万という数字までは6万人以上の開きがあります。
- 4事故の型別では「はさまれ・巻き込まれ」が最も多い。:令和5年の事故の型別で最も多いのは転倒で、36,058人でした。はさまれ・巻き込まれは機械による災害の代表ですが、件数では転倒を下回ります。
出典:第112回 保健師国家試験 午後(厚生労働省)問30(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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