平成23年度 秋期 問63
データベース
排他制御に関する問題
複数の利用者が同一データベースに同時にアクセスする処理のうち,データの整合性を保つための対策が不要な処理はどれか。
- アオークションの入札処理
- イオンラインショッピングの申込み処理
- ウ図書情報の検索処理
- エ列車座席の予約処理
答えと解説を見る
✓ これが正解ウ図書情報の検索処理
解説
読むだけの処理は競り合わないので、そこは備えが必要ありません。
設問は、備えが不要なほうを選ばせる形でした。だから必要なものを落として、残った一つを採ります。備えが必要なのは、同じデータへ書き込む処理でした。二人が同時に書けば、後の一つが前を消してしまいます。競りに値を入れる肢は、データを書き換えます。買い物を申し込む肢も、やはり書き込みます。席を押さえる肢も、同じ席を奪い合いました。図書の情報を探す肢だけが、読むだけの処理です。読むだけなら、いくつ重なっても打ち消し合いません。だからその肢が当たり、排他制御は必要ありませんでした。三つとも、同じ場所を書き換える処理になります。書くか読むかで、そこは分かれました。不要と言われたら、選ぶ向きに気をつけます。必要なのは書く側でした。読むだけなら競り合いません。シラバスも、この備えをデータベースの項目として置いています。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アオークションの入札処理:競りに値を入れる肢が、こちらのほうです。同じ品へ何人もが、次々と書き込みます。後の一つが前を消しては、困ることになりました。ところが備えが不要な処理ではありません。書き込む側でした。選ぶ向きが逆です。必要な側でした。
- イオンラインショッピングの申込み処理:買い物を申し込む肢が、こちらに当たります。残りの数を減らすので、やはり書き込みました。二人が同時に取れば、数が合わなくなります。けれども不要なほうではありません。同じく書き込む側です。やはり逆に選んでいます。
- エ列車座席の予約処理:席を押さえる肢が、こちらに当たります。同じ席を、二人が奪い合うことになりました。先に押さえたほうを残す備えが必要です。ところがこれも書き込む処理でした。読むだけではありません。
この問題の用語
- 排他制御同じデータを同時に更新しても、矛盾が起きないようにする仕組みです。先の処理が終わるまで、後の処理を待たせて防ぎます。
- データベースたくさんのデータを決まった形で貯め、探したり書き換えたりできるようにした仕組み。多くの人が同時に使うことを前提にしています。
出典:平成23年度 秋期 ITパスポート試験 問63
同じ用語が出る問題
- 令和6年度 問74:トランザクション処理に関する記述(排他制御)
- 令和5年度 問66:コミットの説明(排他制御)
- 令和2年度 10月 (特別措置試験) 問64:DBMSに関する問題(排他制御)
- 令和元年度 秋期 (特別措置試験) 問87:関係データベースに関する問題(排他制御)
- 令和元年度 秋期 (特別措置試験) 問64:排他制御の目的(排他制御)
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)