令和2年度 10月 (特別措置試験) 問64
データベース
DBMSに関する問題
データ処理に関する記述a〜cのうち,DBMSを導入することによって得られる効果だけを全て挙げたものはどれか。
- a 同じデータに対して複数のプログラムから同時にアクセスしても,一貫性が保たれる。
- b 各トランザクションの優先度に応じて,処理する順番をDBMSが決めるので,リアルタイム処理の応答時間が短くなる。
- c 仮想記憶のページ管理の効率が良くなるので,データ量にかかわらずデータへのアクセス時間が一定になる。
- アa
- イa,c
- ウb
- エb,c
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✓ これが正解アa
解説
同時に触られても一貫性が保たれる点だけがDBMSの効果です。
DBMSは、多くの利用者やプログラムが同じデータを共有して使えるようにする基盤です。aのように、同じデータへ同時に読み書きが来ても、DBMSは排他制御によって順番を整え、更新の途中の状態が他から見えないようにします。この働きによって一貫性が保たれるので、aは導入して得られる効果にあたります。bは、トランザクションの優先度を見て順番を決めてくれるという話ですが、どの製品にも一般に備わる働きではなく、応答が短くなると言い切ることもできません。cの仮想記憶のページ管理はOSが受け持つ領分です。またデータ量が増えれば取り出しにかかる時間は伸びるのが普通で、一定にはなりません。大勢が同じデータを触るとき、書き換えの途中の姿を他が見てしまうと話が食い違います。よって最も適切なのは、aだけを挙げたものです。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イa,c:aは当たっていますが、cが外れています。記憶の割り当てをやりくりする役目は基本ソフトウェアの側にあり、量が増えても取り出す時間が変わらないという性質は、そもそも成り立ちません。効果として言えるのは、結局aだけになります。
- ウb:bだけを挙げていますが、これは効果として言い切れないものです。どちらの処理を先に通すかを重み付けで決める働きは標準の機能ではなく、仮に備えていても、待ち時間が短くなると保証されるわけではありません。aを落としている点も外れています。
- エb,c:bもcも、効果として挙げられないものです。重み付けで順番を決める働きは標準ではなく、記憶の割り当ての面倒を見るのも別の役目です。効果として言えるaのほうが、逆に抜け落ちています。正しい記述だけが抜けています。
この問題の用語
- DBMSデータベースを管理するソフト。複数の処理が同じデータを同時に更新しても矛盾しないよう、排他制御などを行います。
- トランザクションデータベースへの一連の処理をひとまとめにした単位のこと。途中で失敗すると開始前の状態へ戻され、中途半端な更新が残りません。
- 排他制御同じデータを同時に更新しても、矛盾が起きないようにする仕組みです。先の処理が終わるまで、後の処理を待たせて防ぎます。
- 応答時間要求を終えてから、最初の結果が表示され始めるまでの時間です。処理がすべて終わるまでを測るターンアラウンドタイムとは別です。
出典:令和2年度 10月 ITパスポート試験(特別措置試験) 問64
同じ用語が出る問題
- 令和8年度 問56:チェックポイントの説明(DBMS)
- 令和7年度 問82(DBMS)
- 令和7年度 問61:トランザクションに関する記述(トランザクション)
- 令和7年度 問25:ブロックチェーンを適用した事例(応答時間)
- 令和6年度 問74:トランザクション処理に関する記述(排他制御)
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