平成23年度 秋期 問75
セキュリティ
なりすましに関する問題
電子メールの安全性や信頼性に関する記述のうち,適切なものはどれか。
- ア暗号化しなくても,受信者以外の者が,通信途中で電子メールの本文や添付ファイルの内容を見ることはできない。
- イ受信した電子メールの差出人欄の電子メールアドレスが知人のものであっても,本人からの電子メールであるとは限らない。
- ウ送信した電子メールは,必ず受信者に到達する。
- エ電子メールの本文や添付ファイルの内容を通信途中で改ざんすることはできない。
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✓ これが正解イ受信した電子メールの差出人欄の電子メールアドレスが知人のものであっても,本人からの電子メールであるとは限らない。
解説
差出人の欄は偽れるので、本人とは限らないが正しい形でした。
誤りの三つは、いずれも言い切る形になっていました。包まなくても見られないと述べた肢は、外れます。包まずに流せば、そのままの形で読めてしまいました。必ず届くと述べた肢も、当たりません。メールの仕組みは、届くことを約していませんでした。書き換えられない、という肢も外れました。途中で変えられるからこそ、印を付ける技が必要です。差出人の欄が知る人でも本人とは限らない肢が、正しい形です。欄そのものは、いくらでも偽れました。だからその肢が当たり、なりすましの手口につながります。三つとも、できないか必ずかで断ち切っていました。断ち切る言い方を疑えば、そこで三つは落ちます。残った一つは、限らないという弱い言い方でした。弱い言い方が残りました。必ずを疑います。シラバスも、この手口を守りの用語として挙げています。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア暗号化しなくても,受信者以外の者が,通信…:包まなくても見られないとする肢が、こちらのほうです。届くまでのあいだ、守られているように読めます。ところが包まずに流せば、そのまま読めました。通り道の途中で、覗くことができます。言い切りが誤りです。守られてはいません。
- ウ送信した電子メールは,必ず受信者に到達す…:必ず届くとする肢が、こちらに当たります。出せば着くように読める形になっていました。けれどもメールの仕組みは、届くことを約しません。途中で消えることも、確かにありました。やはり言い切りです。必ずとは言えません。約されません。
- エ電子メールの本文や添付ファイルの内容を通…:書き換えられないとする肢が、こちらに当たります。守られているように読めてしまうでしょう。ところが途中で変えることはできました。だからこそ、印を付ける技が必要です。三つ目の言い切りです。同じ型の誤りでした。変えられます。
この問題の用語
- なりすまし別の人や組織を装って、相手に信じ込ませる行為です。人をだます手口だけでなく、送信元のドメインや他人の権限を装う技術的なものも含みます。
- 電子メール文書やファイルをネットワーク越しに送る仕組み。送信にはSMTP、受信にはPOP3やIMAP4というプロトコルが使われます。
- 信頼性意図した動きと実際の結果が食い違わない度合い。情報セキュリティでは一貫しているという特性、機器ではRASISのRとして壊れにくさを指します。
- 暗号化内容を鍵がなければ読めない形に変換すること。通信の経路だけでは守りきれない場合があるので、ファイル自体にも施します。
- 改ざん保管や送信の途中で、内容を許されずに書き換えること。完全性が損なわれますが、電子署名などを使えば起きたことを見つけられます。
出典:平成23年度 秋期 ITパスポート試験 問75
同じ用語が出る問題
- 令和8年度 問83:セキュリティパッチに関する問題(なりすまし)
- 令和5年度 問89(なりすまし)
- 令和5年度 問84:デジタル署名に関する問題(なりすまし)
- 令和4年度 問91:ソーシャルエンジニアリングの問題(なりすまし)
- 平成29年度 秋期 (特別措置試験) 問97:認証方式の特徴に関する記述(なりすまし)
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