平成23年度 秋期 問100
企業活動
意思決定に関する問題
〔中問C・売上向上プロジェクト〕〔ストラテジ〕A さんは,会員顧客を対象にした販促活動を行うことを検討している。そこで,表 1 に示す四つの販売促進策を考え,それぞれの費用と効果の金額を見込んだ。効果に関しては,期待できる効果が大の場合,中の場合,小の場合に分け,それぞれの場合が発生する確率を 0.2,0.5,0.3 と推測した。この推測に従って実施すると予想利益が最大になる販売促進策はどれか。ここで,予想利益は効果の金額の期待値から費用を差し引いたものとする。
〔表1 販売促進策の費用と効果の金額〕 単位 百万円
| 販売促進策 | 費用 | 効果の金額 大 | 効果の金額 中 | 効果の金額 小 |
|---|---|---|---|---|
| 商品発表会兼商談会への招待 | 7 | 15 | 12 | 6 |
| ダイレクトメール | 6 | 15 | 10 | 5 |
| 電子メール | 3 | 10 | 8 | 5 |
| 電話 | 5 | 12 | 10 | 5 |
- ア商品発表会兼商談会への招待
- イダイレクトメール
- ウ電子メール
- エ電話
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✓ これが正解ウ電子メール
解説
見込み値だけでは選べないので、費用を引いてから比べます。
見込みの利は、効きの見込み値から費用を引いて出します。見込み値は、大に二割、中に五割、小に三割を掛けて足しました。数はどれも百万を単位としているので、そのまま比べられます。発表の会へ招く策は、見込み値が十と八分になります。費用の七を引くと、三と八分でした。文を郵便で送る策のほうは、見込み値が九と五分です。六の費用を引けば、三と五分が残りました。電子メールで送る策だけは、見込み値が七と五分どまりでした。ところが費用が三と最も安く、引くと四と五分になります。声で伝える策では、見込み値が八と九分になりました。五の費用を差し引くと、三と九分が残ります。だから電子メールで送る策を挙げた肢が当たりました。見込み値だけを見ると、その策はいちばん低い値です。費用を引いて初めて順が入れ替わる、という意思決定でした。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア商品発表会兼商談会への招待:発表の会へ招く策が、こちらのほうです。見込み値は十と八分で、四つのうち最も高い値でした。効きだけを見れば、確かにこれを選びます。ところが費用の七が、いちばん重くのしかかりました。引くと三と八分です。順が入れ替わります。
- イダイレクトメール:文を郵便で送る策が、こちらに当たります。見込み値は九と五分で、二番目に高い値でした。費用の六も、飛び抜けて高くはありません。けれども引くと、三と五分にしかなりません。四つのうち最も低い値です。割に合いませんでした。
- エ電話:声で伝える策が、こちらに当たります。見込み値は八と九分で、真ん中あたりの値でした。費用の五を引くと、三と九分が残ります。ところが電子メールで送る策には届きませんでした。六分だけ足りません。費用が重すぎます。最も安い策に届きません。
この問題の用語
- プロジェクトある目的のために期間を決めて行う、一回限りの活動。決算処理のように同じ手順を繰り返す定常業務とは区別されます。
- 電子メール文書やファイルをネットワーク越しに送る仕組み。送信にはSMTP、受信にはPOP3やIMAP4というプロトコルが使われます。
出典:平成23年度 秋期 ITパスポート試験 問100(改変:原典の図表をテキストに書き起こした)
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