平成29年度 秋期 (特別措置試験) 問56
セキュリティ
マルウェアに関する問題
PC内のファイルを暗号化して使用不能にし,復号するためのキーと引換えに金品を要求するソフトウェアを何と呼ぶか。
- アキーロガー
- イランサムウェア
- ウルートキット
- エワーム
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✓ これが正解イランサムウェア
解説
ファイルを人質にして、戻す鍵と引換えに金品を求めます。
ランサムウェアは、身代金を意味する語と、ソフトウェアを表す語をつないだ名前です。名前のとおり、感染すると中のファイルを勝手に暗号化して読めなくし、元に戻すための鍵と引換えにお金を要求します。ファイルそのものを人質に取る形なので、払っても本当に戻る保証はありません。だから、備えの中心は払わずに済む状態を作っておくことになります。別の場所に控えを取り、つなぎっぱなしにしないでおけば、消されても戻せます。最近は、暗号化に加えて盗んだ中身を公開すると脅す形も現れています。他の三つは、盗む、隠す、広がるという、それぞれ別の目的を持ちます。感染の入口は、心当たりのない添付ファイルや、直されていない古いソフトウェアの弱点であることが多いところです。控えを取ることと、弱点をふさぐことの両方で備えます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アキーロガー:キーロガーという肢です。打ったキーの並びを記録して、こっそり外へ送るものを指します。狙いは、合言葉やカード番号を盗むことにあります。ファイルを読めなくして金品を求める動きはしません。狙いは盗み取ることにあります。ファイルは読めるままです。
- ウルートキット:ルートキットという肢です。侵入したあとに、居ることを気づかれないよう隠すための道具をまとめたものです。見つからないことが目的なので、要求を突きつけて自分の存在を知らせる動きとは逆を向いています。狙いは隠れ続けることです。
- エワーム:ワームという肢です。他のプログラムに寄生せず、自分の複製を作ってネットワーク越しに広がります。特徴は広がり方にあり、ファイルを暗号化して金品を求めることを目的とはしていません。狙いは広がることにあります。
この問題の用語
- ランサムウェアファイルを勝手に暗号化し、元に戻すことと引き換えに金銭を要求するマルウェア。復旧の備えがないと支払いを迫られます。
- マルウェアウイルスやランサムウェアなど、利用者に害を与える目的で作られたソフトの総称です。感染すると情報を盗まれたり操作できなくされたりします。
- キーロガーキーボードの入力を記録して、IDやパスワードを盗む仕掛けです。人の心理につけ込む手口とは違い、道具で機械的に盗みます。
- ワーム他のプログラムに寄生せず、自分の複製を作って自力で広がるマルウェアです。ネットワークやリムーバブルメディアを媒介にして感染を広げます。
- 暗号化内容を鍵がなければ読めない形に変換すること。通信の経路だけでは守りきれない場合があるので、ファイル自体にも施します。
- 復号暗号にした文を、もとの読める形に戻すことをいいます。相手の公開鍵で暗号化した文は、相手の秘密鍵だけで戻せます。
- ルートキット侵入したあとに自分の存在を隠すための道具を、一式にまとめたものです。入口を作るだけでなく、痕跡やツールを見えなくするところが特徴です。
出典:平成29年度 秋期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問56
同じ用語が出る問題
- 令和8年度 問63:ランサムウェアに関する問題(ランサムウェア)
- 令和7年度 問89:公開鍵暗号方式に関する問題(復号)
- 令和7年度 問16:不正アクセスに関する問題(マルウェア)
- 令和6年度 問98:ランサムウェアに関する記述(ワーム)
- 平成31年度 春期 (特別措置試験) 問94:ランサムウェアの説明(キーロガー)
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