平成29年度 秋期 (特別措置試験) 問99
ネットワーク
WANに関する問題
PCやサーバ,通信機器,プリンタなどの間で通信を行う事例のうち,WANを使う必要があるものだけを全て挙げたものはどれか。
〔事例〕
a サーバルーム内で,PCとWebサーバを同一のハブに接続し,PCからWebサーバに会社紹介のWebページをアップロードする。
b 大学の構内LANのアクセスポイントにノートPCを接続し,同じ構内にあるWebサーバから講義資料をダウンロードする。
c 東京本社内のLANに接続されているファイルサーバに大阪支社のPCからアクセスし,ファイルをダウンロードする。
- アa,b
- イa,c
- ウb
- エc
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✓ これが正解エc
解説
東京と大阪をまたぐcだけが、広い範囲の通信網を使います。
通信網は、届く範囲の広さで二つに分けて呼びます。建物の中や敷地の中といった限られた範囲に作る LAN と、離れた土地の間を結ぶ広い範囲の WAN です。分ける目安は、自分たちの敷地の中で完結しているかどうかです。事例を順に見ていきます。aは、同じ部屋の中で同じハブにつないだ機器どうしのやり取りです。範囲は部屋の中に収まっています。bは、大学の構内で無線につなぎ、同じ構内にある相手から受け取っています。これも敷地の中で完結しています。cは、東京の本社と大阪の支社の間のやり取りです。敷地をまたいで離れた土地を結んでいるので、ここだけが広い範囲の通信網を使います。無線かどうか、機器の種類が何かは分け方に関わりません。見るのは、通信が敷地の外へ出ているかどうかの一点です。距離ではなく敷地で切ります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アa,b:aとbを挙げた肢です。aは同じ部屋の中、bは同じ構内で完結しているので、どちらも限られた範囲の通信網で足ります。二つとも、広い範囲の通信網を使う必要がありません。aは部屋の中で、bは構内で完結しており、どちらも敷地をまたいでいません。
- イa,c:aとcを挙げた肢です。cは正しく捉えていますが、aが余分です。aは同じハブにつないだ機器どうしのやり取りなので、部屋の外へ出ていません。同じハブの下でのやり取りは、外の通信網を一度も通りません。
- ウb:bを挙げた肢です。bは構内で無線につないでいますが、相手も同じ構内にあります。無線かどうかと、範囲が広いかどうかは別のことです。敷地の中で完結しているので、広い範囲の通信網は必要ありません。相手が同じ建物にいるかどうかを見ます。
この問題の用語
- WAN離れた場所にあるLAN同士を、通信事業者の回線でつなぐ広い範囲の網です。LANとWANの境目に置いてつなぐ機器がルータです。
- LAN事務所や家庭など、限られた範囲の中で機器をつなぐネットワークです。離れた拠点どうしを結ぶWANとは、ルータを介して接続します。
- Webサーバ利用者のブラウザからの要求を受け取り、ページを返すサーバです。画像などの静的な内容のほか、プログラムと連携して動的な内容も返します。
- アクセスポイント無線の端末を有線のLANにつなぐ中継機です。電波の届く範囲にある複数の端末をまとめて受け持ち、ネットワークへの出入口になります。
出典:平成29年度 秋期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問99
同じ用語が出る問題
- 令和8年度 問65:DNSサーバの役割に関する記述(Webサーバ)
- 令和8年度 問64:キャリアアグリゲーションの説明(アクセスポイント)
- 令和5年度 問97:サブネットマスクの役割(LAN)
- 平成31年度 春期 (特別措置試験) 問64:可用性を高める例(WAN)
- 平成31年度 春期 (特別措置試験) 問61:LANに関する問題(WAN)
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