令和2年度 10月 (特別措置試験) 問41
システム監査
システム監査に関する問題
システム監査の目的に関して,次の記述中のa,bに入れる字句の適切な組合せはどれか。
情報システムに関わるリスクに対するコントロールの適切な整備・運用について, a のシステム監査人が b することによって,ITガバナンスの実現に寄与する。
| a | b | |
|---|---|---|
| ア | 業務に精通した主管部門 | 構築 |
| イ | 業務に精通した主管部門 | 評価 |
| ウ | 独立かつ専門的な立場 | 構築 |
| エ | 独立かつ専門的な立場 | 評価 |
- ア業務に精通した主管部門 構築
- イ業務に精通した主管部門 評価
- ウ独立かつ専門的な立場 構築
- エ独立かつ専門的な立場 評価
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✓ これが正解エ独立かつ専門的な立場 評価
解説
システム監査人は独立した立場で、整備と運用を評価します。
システム監査は、情報システムに関わるリスクに対するコントロール、つまり備えとなる仕組みが正しく整えられ、そのとおりに動かされているかを確かめる営みです。ここで欠かせないのが、確かめる人の立場です。自分たちで作った仕組みを自分たちで良しと判断しては、身内の判定になってしまい、外から信用されません。ですからシステム監査人は、対象となる部門から独立し、専門の知識を持った立場でなければなりません。そして行うのは、仕組みを作ることではなく、整備と運用の状況を確かめて評価することです。作った人が自ら良しと言えば、それは判定になりません。作る役目と確かめる役目を分けておくからこそ、その判断が信頼され、ITガバナンスの実現につながります。よって組合せは、独立かつ専門的な立場、評価ということになります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア業務に精通した主管部門 構築:二つとも外れます。業務に精通した主管部門は、まさに確かめられる側なので、自ら判定すると身内の判定になります。また監査で行うのは、仕組みを作ることではなく、整えられた状況を確かめることのほうです。立場も行いも、両方が入れ替わっています。
- イ業務に精通した主管部門 評価:評価するという点は合っていますが、立場が外れます。確かめる相手の部門に属したままでは、独立しているとは言えず、その判断を外から信用してもらえません。立場がすべての土台になります。立場が確かめられる側のままです。
- ウ独立かつ専門的な立場 構築:立場は合っていますが、行うことが外れます。独立した立場の人が仕組みそのものを作ってしまうと、後で自らが作ったものを確かめることになり、独立している意味が失われます。作る側に回ると、確かめる側でいられなくなります。
この問題の用語
- システム監査情報システムが安全で正しく使われているかを、担当から独立した立場で点検し報告すること。直すべきところを見つけて伝えます。
- ITガバナンス組織が情報システムをうまく使えるように、経営者が方向づけと監視を行う仕組みです。情報セキュリティガバナンスとは範囲が重複する場合があります。
- コントロール目的どおりに業務が進むように組み込む、決まりや点検、仕組みのことです。監査では、その整備と運用の状況が評価されます。
- 情報システム業務に必要なデータを集め、処理し、伝えるための仕組み全体です。コンピュータや通信網だけでなく、それを使う人や業務の手順も含みます。
- 監査人システム監査を行う人。作る側や運用する側から独立した立場を保ち、自分では作らずに規程や記録を見て確かめます。
- 部門組織の中で、仕事の種類や担当ごとに分けられたまとまりです。専門ごとに分ける分け方と、製品や地域ごとに分ける分け方があります。
出典:令和2年度 10月 ITパスポート試験(特別措置試験) 問41(改変:原典の図表をテキストに書き起こした)
同じ用語が出る問題
- 令和8年度 問51:監査意見を検討するプロセス(システム監査)
- 令和8年度 問41:ITガバナンスに関する問題(ITガバナンス)
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