第37回 問題19
こころとからだのしくみ
次のうち,恐怖や不安,喜びなどの情動に関わる脳の機能局在の部位として,正しいものを1つ選びなさい。
- 1扁桃体
- 2小脳
- 3下垂体
- 4海馬
- 5視床下部
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✓ これが正解1扁桃体
解説
恐怖や不安などの情動に関わるのは扁桃体です。
脳は、部位ごとに受け持つはたらきが分かれています。これを機能局在といいます。この問は、恐怖や不安、喜びなどの情動、つまり心が強く揺れ動く感情に関わる部位を問うています。
扁桃体は、側頭葉の内側の奥にあるアーモンドのような形の小さな部位で、大脳辺縁系の一部です。目や耳から入った情報が自分にとって危険か心地よいかを素早く判断し、恐怖や不安などの情動を生み出すはたらきを担っています。そのため、情動に関わる部位として扁桃体が正しいものです。
ほかの部位は、それぞれ別の役割の中心です。小脳は体の動きやバランスの調整、下垂体はホルモンの分泌、海馬は新しい記憶をつくること、視床下部は体温や食欲などの体内環境を保つ自律神経の調整に主に関わります。扁桃体と海馬はすぐ近くにあり、感情を伴う出来事が記憶に残りやすいのは、この2つが連携しているためと説明されます。
覚え方として、扁桃体は感情、海馬は記憶、とすぐ隣にある2つをセットで区別しておくと混同しにくくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2小脳:小脳は、後頭部の下のほうにあり、歩く・つかむといった動きをなめらかにしたり、体のバランスを保ったりする部位です。恐怖や喜びといった気持ちの動きを生み出す中心ではありません。
- 3下垂体:下垂体は、成長ホルモンや甲状腺を刺激するホルモンなどを出す内分泌の器官です。ホルモンの司令塔の役割を担い、恐怖や不安を感じとる部位ではありません。
- 4海馬:海馬は、新しく体験したことを記憶として残すはたらきの中心です。扁桃体のすぐ近くにあって連携しますが、情動そのものを生み出す部位としては扁桃体が当てはまります。
- 5視床下部:視床下部は、体温や食欲、睡眠のリズムなど体内の状態を一定に保つ自律神経やホルモンの調整の中枢です。恐怖や不安の情動の中心としては扁桃体が当てはまります。
出典:第37回 介護福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題19。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
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