第37回 問題38
発達と老化の理解
次のうち,老年症候群に直接関わる疾患として,最も適切なものを1つ選びなさい。
- 1高血圧症(hypertension)
- 2糖尿病(diabetes mellitus)
- 3骨粗鬆症(osteoporosis)
- 4心筋梗塞(myocardial infarction)
- 5脂質異常症(dyslipidemia)
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✓ これが正解3骨粗鬆症(osteoporosis)
解説
老年症候群に直接関わる疾患として、骨粗鬆症が最も適切です。
老年症候群とは、高齢者に多くみられ、原因がさまざまに重なって起こる症状や状態の総称です。転倒、骨折、尿失禁、低栄養、認知機能の低下、廃用症候群などが挙げられ、生活の質や介護の必要性に直接結びつきます。
骨粗鬆症は、骨の量が減って骨がもろくなる病気で、高齢の女性に特に多くみられます。転倒したときに骨折しやすくなり、背骨が押しつぶされるように骨折すると背中が丸くなったり、腰や背中が痛んだりします。骨折をきっかけに寝たきりになることもあり、転倒・骨折という老年症候群の中心的な状態に直接つながります。そのため、骨粗鬆症が最も適切です。
高血圧症、糖尿病、心筋梗塞、脂質異常症は、主に生活習慣と関わりが深い病気です。高齢者にも多い病気ですが、老年症候群の症状そのものに直接結びつく病気としては、骨粗鬆症のほうが関係がはっきりしています。
老年症候群は、転倒・骨折・失禁・低栄養など、病名ではなく高齢者の生活に表れる状態の集まりと押さえておくと、どの病気が直接関わるかを判断しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1高血圧症(hypertension):高血圧症は、血管や心臓に負担をかけ、脳卒中などの原因になる生活習慣病です。高齢者にも多い病気ですが、転倒や骨折、失禁などの老年症候群と直接結びつく病気とはいえません。
- 2糖尿病(diabetes mellitus):糖尿病は、血糖値が高い状態が続く生活習慣病で、合併症が問題になります。老年症候群に影響することはあっても、直接関わる病気としては骨粗鬆症が当てはまります。
- 4心筋梗塞(myocardial infarction):心筋梗塞は、心臓の血管が詰まって心筋が傷つく病気で、命に関わる急な病気です。転倒や骨折といった高齢者特有の状態に直接結びつく病気ではありません。
- 5脂質異常症(dyslipidemia):脂質異常症は、血液中のコレステロールなどのバランスが崩れる生活習慣病で、動脈硬化の原因になります。老年症候群に直接関わる病気とはいえません。
出典:第37回 介護福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題38。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
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