第38回 問題45
生活支援技術
次の記述のうち,椅子に座って食事をするときに,利用者が食事をしやすい姿勢を確保するための介護として,最も適切なものを1つ選びなさい。
- 1足底を床につけてもらう。
- 2テーブルと身体の間は30cm離してもらう。
- 3椅子に浅く座ってもらう。
- 4体幹を後方に傾けてもらう。
- 5顎を上げてもらう。
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✓ これが正解1足底を床につけてもらう。
解説
足底を床につけると姿勢が安定し、食事がしやすくなります。
椅子に座って食べるときの基本の姿勢は、深く腰掛け、足底を床にしっかりつけ、体幹をやや前に傾け、顎を軽く引いた形です。この姿勢は体が安定し、食べ物を見ながら口へ運びやすく、飲み込むときにむせにくいという利点があります。
テーブルとの間を大きく空ける、浅く座る、体を後ろに傾ける、顎を上げる、といった対応は、いずれも体が不安定になったり、食べ物が気管に入りやすくなったりする方向の姿勢です。
正しいのは、足底を床につけてもらうことです。足の裏が床につくと踏ん張りがきき、上半身を前に傾けても体が崩れません。足が床に届かない場合は、足台を置いて高さを合わせます。テーブルの高さも、肘を軽く曲げて腕をのせられる程度に合わせると、食べ物を口へ運びやすくなります。
覚え方は、深く座る、足裏は床、やや前かがみ、顎を引く、の4点をひと組にしておくことです。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2テーブルと身体の間は30cm離してもらう。:テーブルと体の間を30cmも空けると、食べ物を口へ運ぶ距離が長くなってこぼしやすく、前かがみの姿勢も保ちにくくなります。間隔は握りこぶし1つ分ほどが目安とされることが多いです。
- 3椅子に浅く座ってもらう。:浅く腰掛けると骨盤が後ろに倒れ、背中が丸まってずり落ちやすくなります。座面の奥までしっかり腰を入れ、背もたれと骨盤で体を支えると、食事の間も姿勢が崩れにくくなります。
- 4体幹を後方に傾けてもらう。:体を後ろへ傾けると首が反りやすく、食べ物が喉へ流れ込んで誤嚥(食べ物が気管に入ること)の危険が高まります。テーブル上の料理も見えにくくなるため、体はやや前へ傾けるのが適しています。
- 5顎を上げてもらう。:顎を上げると気道がまっすぐ開いた形になり、飲み込む前に食べ物が気管へ入りやすくなります。顎を軽く引いた姿勢のほうが、食べ物が食道へ送られやすく、むせを防げます。
出典:第38回 介護福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題45。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
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