第38回 問題86
認知症の理解
次のうち,認知症(dementia)の人の生活をアセスメントするうえで,身体的要因に含まれる項目として,適切なものを1つ選びなさい。
- 1性格
- 2居住環境
- 3人的環境
- 4IADL(Instrumental Activities of Daily Living:手段的日常生活動作)
- 5社会とのつながり
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✓ これが正解4IADL(Instrumental Activities of Daily Living:手段的日常生活動作)
解説
認知症の人の生活のアセスメントで、IADLは身体的要因の項目です。
認知症の人の生活をアセスメント(情報を集めて生活の課題を分析すること)するときは、本人の状態をいくつかの側面に分けて整理します。たとえば、からだの状態や動作の力をみる身体的要因、性格や気持ちをみる心理的要因、住まいや周りの人をみる環境的要因、地域や人との関係をみる社会的要因といった分け方です。
IADLは手段的日常生活動作のことで、買い物、調理、洗濯、金銭管理、電話の利用など、生活を営むための少し複雑な動作を指します。これらができるかどうかは、からだの動きや認知機能の状態によって左右されるため、本人の身体面の力をみる項目として整理されます。
そのため、IADLが身体的要因に含まれる項目として適切です。ほかの肢は、本人の内面、住まいの条件、周りの人、地域との関係といった別の側面に属します。項目を読んだら、本人のからだと動作の話か、それとも気持ちや周りの条件の話かを考えると振り分けやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1性格:性格は、その人の考え方や感じ方の傾向であり、気持ちの面を表す情報です。アセスメントでは心理的な側面の項目として扱われ、からだの状態をみる身体的要因には当たりません。
- 2居住環境:居住環境は、住まいの広さや段差、部屋の配置など、本人を取り巻く物理的な条件です。本人のからだの状態ではなく、環境の側面に入る項目なので、身体的要因には含まれません。
- 3人的環境:人的環境は、家族や近所の人、介護職員など、本人の周りにいる人との関わりを指します。本人のからだの状態とは別の、環境の側面に属する情報です。
- 5社会とのつながり:社会とのつながりは、地域活動への参加や友人との交流など、社会の中での関係を表す情報です。社会的な側面の項目であり、本人の身体面をみる項目ではありません。
出典:第38回 介護福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題86。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
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