第111回 午後 問16
必修問題
貧血の定義で正しいの
貧血の定義で正しいのはどれか。
- 1血圧が低下すること
- 2脈拍が速くなること
- 3立ち上がると失神を起こすこと
- 4ヘモグロビン濃度が減少していること
答えと解説を見る
✓ これが正解4ヘモグロビン濃度が減少していること
解説
貧血は、血液中のヘモグロビン濃度が減少した状態をいいます。
貧血は、赤血球に含まれるヘモグロビンの濃度が基準より低くなった状態と定義されます。ヘモグロビンは酸素と結びついて全身に酸素を運ぶ役割をもつため、これが減ると組織に届く酸素が不足します。
酸素不足を補うため、体は心臓の拍動を速めて血液をたくさん送ろうとします。そのため貧血では、息切れや動悸、頻脈、疲れやすさ、顔色の悪さなどの症状がみられます。ただしこれらは貧血によって起こりうる症状であり、貧血そのものの定義ではありません。定義は検査値、つまりヘモグロビン濃度の減少で決まります。
見分け方は、定義を問われたら検査値で答える、と考えることです。立ちくらみや失神を貧血と呼ぶ日常的な言い方がありますが、医学的な貧血はヘモグロビン濃度の低下を指す、と区別して覚えておきましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1血圧が低下すること:血圧が下がることは低血圧と呼ばれる状態で、貧血とは別のものです。血圧は血管の中の圧力を表す値で、血液中のヘモグロビンの量を表すものではないので、貧血の定義にはなりません。
- 2脈拍が速くなること:脈拍が速くなることは、貧血のときに酸素不足を補うために起こりうる症状の一つです。しかし発熱や脱水など多くの原因で起こるので、貧血を定める基準にはなりません。
- 3立ち上がると失神を起こすこと:立ち上がったときに失神するのは、主に起立時の血圧低下で脳への血流が一時的に減ることによるものです。日常では貧血と呼ばれることがありますが、医学的な貧血の定義とは異なります。
出典:第111回 看護師国家試験 午後(厚生労働省)問16(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)