第111回 午後 問35
基礎看護学
構音障害に関する問題
構音障害がある成人患者への対応で適切なのはどれか。
- 1手話で説明する。
- 2筆談を提案する。
- 3耳元で話しかける。
- 4不明瞭な言語は繰り返し聞き直す。
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✓ これが正解2筆談を提案する。
解説
構音障害では言葉の理解は保たれるので、筆談で伝えてもらう工夫が有効です。
構音障害は、唇や舌、のどなど、声や言葉を発するための器官の動きが障害され、言葉をはっきり発音できなくなる状態です。脳卒中や神経の病気などで起こります。言葉を理解する力や、何を言うかを考える力、聞く力は保たれていることが多い点が特徴です。
そのため、看護師からの説明は通常どおり話して伝えることができますが、患者が伝えたいことを言葉で表すのが難しくなります。そこで、文字を書いて伝えてもらう筆談や、文字盤、はい・いいえで答えられる質問などを使い、患者の思いを受け取る手段を補います。筆談を提案することは、患者の伝える手段を増やす適切な対応です。
見分け方は、障害されているのが聞く・理解する側か、話す・発音する側かを確かめることです。構音障害は発音の問題なので、聞く側への配慮ではなく、患者が表現する手段を補う対応を選びます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1手話で説明する。:手話は、主に聴覚に障害のある人が使うコミュニケーションの手段です。構音障害の患者は聞く力や理解する力が保たれていることが多く、手話を習得しているとも限らないので適切ではありません。
- 3耳元で話しかける。:耳元で話しかけるのは、聞こえにくい難聴の人への配慮です。構音障害は発音の障害で、聴力に問題があるわけではないので、耳元で話しかけても患者の伝えにくさは解消されません。
- 4不明瞭な言語は繰り返し聞き直す。:聞き取れない言葉を何度も聞き直すと、患者は同じ言葉を繰り返し話さなければならず、疲れやもどかしさが強まります。発音の努力を重ねさせるより、筆談など別の伝える手段を用いる方が負担を減らせます。
出典:第111回 看護師国家試験 午後(厚生労働省)問35(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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