第113回 午前 問81
疾病の成り立ちと回復の促進
転移性脳腫瘍の原発巣で最も多いの
転移性脳腫瘍の原発巣で最も多いのはどれか。
- 1胃癌
- 2乳癌
- 3肺癌
- 4大腸癌
- 5子宮頸癌
答えと解説を見る
✓ これが正解3肺癌
解説
転移性脳腫瘍の原発巣で最も多いのは肺癌です。
転移性脳腫瘍の原発巣、つまり最初に癌ができた臓器を問う問題です。転移性脳腫瘍は、ほかの臓器の癌が血液の流れに乗って脳に運ばれ、そこで増えたものです。
原発巣として最も多いのは肺癌で、転移性脳腫瘍の半数前後を占めるとされています。肺癌がとくに多い理由は、患者数そのものが多いことに加えて、肺で血液に入った癌細胞が、毛細血管のふるいを通らずに左心系から大動脈を通って脳へ届きやすいことがあげられます。肺癌に次いで、乳癌、大腸癌、腎癌などが原発巣になります。よって、最も多い原発巣は肺癌です。
脳転移は、頭痛や吐き気などの頭蓋内圧亢進症状や、手足の麻痺、けいれんなどで見つかることがあります。肺癌の患者でこうした神経の症状が出たら脳転移を考える、と結び付けて覚えておくと、看護の観察にも役立ちます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1胃癌:胃癌は主に肝臓や腹膜、リンパ節へ転移しやすい癌で、脳への転移は多くありません。胃からの血液はまず門脈を通って肝臓に集まるため、肝転移が目立ちます。
- 2乳癌:乳癌は脳に転移する原発巣として肺癌に次いで多い癌ですが、最も多いわけではありません。患者数と脳への運ばれやすさの両面で肺癌が上回ります。
- 4大腸癌:大腸癌の血液は門脈を通って肝臓へ向かうため、まず肝転移や肺転移が多くなります。脳への転移もありますが、原発巣として最も多いのは肺癌です。
- 5子宮頸癌:子宮頸癌は骨盤内への広がりやリンパ節への転移が中心の癌で、脳に転移することは少ない癌です。転移性脳腫瘍の原発巣として最も多いものではありません。
出典:第113回 看護師国家試験 午前(厚生労働省)問81(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)