第114回 午前 問25
必修問題
救命救急に関する問題
心静止の患者に投与する薬剤はどれか。
- 1ドパミン
- 2アトロピン
- 3リドカイン
- 4アドレナリン
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✓ これが正解4アドレナリン
解説
心静止にはアドレナリンを投与します。
心静止は、心臓の電気的な活動がほぼなくなり、心電図が平らな線になる状態で、心停止の1つです。心停止には、心室細動・無脈性心室頻拍のように電気ショック(除細動)の対象になるものと、心静止・無脈性電気活動のように対象にならないものがあります。心静止では、絶え間ない胸骨圧迫を中心とした心肺蘇生と、薬剤の投与が重要になります。
心静止に対して投与する薬剤はアドレナリンです。アドレナリンは血管を収縮させて血圧を上げ、心臓や脳への血流を保つ働きがあり、心停止の際に繰り返し静脈内に投与されます。ドパミンは血圧を保つための持続投与の薬、アトロピンは徐脈に対する薬、リドカインは心室性の不整脈に対する薬で、いずれも心静止の蘇生で中心となる薬剤ではありません。
心静止は電気ショックの対象外で、アドレナリンと胸骨圧迫で対応する、と覚えておきましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1ドパミン:ドパミンは心臓の収縮力を高めて血圧を保つ薬で、ショックなど血圧が下がった状態に持続投与で使われます。心臓が止まった心静止の蘇生に用いる薬剤ではありません。
- 2アトロピン:アトロピンは副交感神経の働きを抑え、脈が遅いときに心拍数を上げる薬です。現在の心肺蘇生の指針では、心静止に対して日常的に使う薬剤には含まれていません。
- 3リドカイン:リドカインは抗不整脈薬で、心室細動や無脈性心室頻拍が電気ショックで止まらないときなどに使われます。電気的な活動のない心静止に投与する薬剤ではありません。
出典:第114回 看護師国家試験 午前(厚生労働省)問25(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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