第114回 午後 問7
必修問題
難聴が生じる可能性が高いの
妊娠初期の感染で児に難聴が生じる可能性が高いのはどれか。
- 1水痘
- 2風疹
- 3麻疹
- 4流行性耳下腺炎
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✓ これが正解2風疹
解説
妊娠初期の風疹感染は児に難聴などの先天性風疹症候群を起こします。
妊娠中に母親が感染し、胎盤を通して胎児に感染が及ぶことを経胎盤感染といいます。妊娠初期は胎児の器官がつくられる時期なので、この時期の感染は先天異常につながりやすくなります。
風疹に妊娠初期にかかると、児に先天性風疹症候群が起こることがあります。代表的な症状は難聴、白内障などの眼の異常、先天性心疾患で、難聴はその中心となる症状です。水痘も妊娠初期の感染でまれに先天性水痘症候群を起こしますが、主な異常は皮膚の瘢痕や手足の発育不全などです。麻疹は妊婦が感染すると流産や早産の原因になりますが、特定の先天異常との結びつきは強くありません。流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)は、かかった子ども本人に難聴を残すことがある病気として知られますが、母子感染で児に難聴を起こす病気としては扱われません。
したがって風疹が正解です。先天性風疹症候群の三つの症状(難聴・白内障・心疾患)をセットで覚え、妊娠前のワクチン接種の大切さと結びつけておきましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1水痘:水ぼうそうとも呼ばれる水痘では、胎児への影響が出ることはまれで、出たとしても皮膚の傷あとや手足の形成の異常が中心です。生まれた子の耳の聞こえの障害と結びつけて覚える感染症ではありません。
- 3麻疹:麻疹は妊婦が感染すると重症になりやすく、流産や早産につながることがあります。ただし、児に難聴などの決まった先天異常を起こす母子感染としては位置づけられていません。
- 4流行性耳下腺炎:流行性耳下腺炎は、かかった本人に片側の難聴(ムンプス難聴)を残すことがある病気です。妊娠初期の母子感染で児に難聴を起こす病気ではない点で、風疹と区別します。
出典:第114回 看護師国家試験 午後(厚生労働省)問7(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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