第114回 午後 問20
必修問題
更衣で適切なの
左前腕に持続点滴静脈内注射をしている患者の更衣で適切なのはどれか。
- 1左袖から脱ぎ、右袖から着る。
- 2左袖から脱ぎ、左袖から着る。
- 3右袖から脱ぎ、左袖から着る。
- 4右袖から脱ぎ、右袖から着る。
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✓ これが正解3右袖から脱ぎ、左袖から着る。
解説
点滴のない右から脱ぎ、点滴のある左から着せます。
片側の腕に点滴や麻痺、けがなどがある人の更衣では、脱健着患(健側から脱ぎ、患側から着る)が原則です。動かしにくい側や守りたい側を、袖の中で無理に曲げたり引っぱったりしないための方法です。
この問では、左前腕に持続点滴静脈内注射をしているので、守りたいのは左腕で、自由に動かせるのは右腕です。脱ぐときは、まず動かしやすい右袖から脱ぎ、衣服にゆとりができた状態で左袖を点滴のルートごと静かに抜きます。着るときは、先に左袖に点滴ボトルとルートを通してから左腕を通し、最後に右袖に腕を通します。袖に通す間も点滴ボトルは刺入部より高い位置に保ち、血液の逆流を防ぎます。こうすると刺入部に力がかからず、点滴の抜去やルートの折れ曲がりを防げます。
したがって右袖から脱ぎ、左袖から着るが正解です。脱ぐのは健側から、着るのは患側から、と脱健着患の4文字で覚えましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1左袖から脱ぎ、右袖から着る。:点滴のある左腕から先に脱ぐと、袖が窮屈なまま腕を引き抜くことになり、刺入部が引っぱられます。さらに右袖から着ると、最後に左腕を狭い袖へ押し込むことになり危険です。
- 2左袖から脱ぎ、左袖から着る。:左袖から着る順は合っていますが、脱ぐ順番が逆です。点滴側を最初に脱ぐと、もう一方の袖がまだ通ったままで腕を動かす余裕がなく、刺入部やルートに負担がかかります。
- 4右袖から脱ぎ、右袖から着る。:右袖から脱ぐ順は合っていますが、着るときに右袖を先に通すと、最後に点滴のある左腕を細い袖口へ入れることになります。ルートが引っかかり、抜けたり折れたりするおそれがあります。
出典:第114回 看護師国家試験 午後(厚生労働省)問20(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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