第115回 午後 問14
必修問題
心房細動に関する問題
心房細動について正しいのはどれか。
- 1心電図でP波を認める。
- 2心房の興奮は規則的である。
- 3心房内に血栓を形成しやすい。
- 4房室結節の興奮伝導障害である。
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✓ これが正解3心房内に血栓を形成しやすい。
解説
心房細動では心房内に血栓ができやすくなります。
心房細動は、心房の中で無秩序で速い電気的興奮が起こり、心房が細かく震えるだけで、まとまった収縮ができなくなる不整脈です。心房からの興奮が不規則に心室へ伝わるため、脈拍も不規則になります。心電図では、P波(心房の興奮を表す波)が消え、代わりに細かく揺れる細動波(f波)が見られ、R波とR波の間隔がばらばらになるのが特徴です。
心房が有効に収縮しないため、心房内、とくに左心房の左心耳(左心房から袋状に出た部分)に血液がよどみ、血栓ができやすくなります。この血栓がはがれて脳の血管に詰まると脳梗塞(心原性脳塞栓症)を起こすため、抗凝固薬が使われます。P波を認めるという記述は、P波が消える心房細動の心電図に合いません。心房の興奮は規則的ではなく、無秩序です。房室結節の興奮伝導障害は房室ブロックの説明です。
したがって、正しいのは心房内に血栓を形成しやすいことです。心房細動は、P波消失、RR間隔不整、血栓と脳梗塞の危険、の3点セットで覚えておきましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1心電図でP波を認める。:心房細動では、心房全体がまとまって興奮しないため、心電図上にP波が現れません。代わりに細かく波打つ細動波が見られるので、P波を認めるという説明は誤りです。
- 2心房の興奮は規則的である。:心房細動の心房では、多くの場所から無秩序に興奮が起こり、毎分数百回と速く不規則に震えています。興奮が規則的という記述は、この不整脈の本質と正反対です。
- 4房室結節の興奮伝導障害である。:房室結節で心房から心室への伝導が遅れたり途切れたりするのは房室ブロックです。心房細動は心房そのものの興奮が乱れる不整脈で、伝導障害を本体とするものではありません。
出典:第115回 看護師国家試験 午後(厚生労働省)問14(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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