第115回 午後 問15
必修問題
成人の乏尿の説明で正しいの
成人の乏尿の説明で正しいのはどれか。
- 1尿線が途切れる。
- 2尿の勢いが弱い。
- 31日の尿量が400 mL以下である。
- 41日の排尿回数が4回以下である。
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✓ これが正解31日の尿量が400 mL以下である。
解説
乏尿は1日の尿量が400 mL以下に減った状態です。
尿の異常は、尿の量の異常と、排尿の回数や出方の異常とに分けて考えると整理しやすくなります。乏尿は尿量の異常で、成人で1日の尿量が400 mL以下に減った状態をいいます。さらに少なく、1日100 mL以下になった状態は無尿と呼びます。からだの老廃物を尿で出すには一定の尿量が必要なため、乏尿は腎不全や脱水、ショックなどのサインとして重要です。
尿線が途切れるのは、排尿の途中で尿の流れが切れてしまう尿線途絶で、排尿の出方の異常です。尿の勢いが弱いのは尿勢低下で、前立腺肥大症などで見られる排出の症状です。1日の排尿回数が少ないのは排尿回数の異常(希尿)であり、尿の量で定義される乏尿とは別の概念です。
したがって、乏尿の説明として正しいのは1日の尿量が400 mL以下であることです。乏尿は400 mL以下、無尿は100 mL以下と、量で定義される用語を回数や出方の用語と分けて覚えましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1尿線が途切れる。:尿線が途切れるのは、排尿中に尿の流れが一度切れる尿線途絶という排出の異常です。尿の通り道の閉塞などで起こり、尿量そのものが減る乏尿とは異なります。
- 2尿の勢いが弱い。:尿の勢いが弱いのは尿勢低下と呼ばれる症状で、前立腺肥大症などで尿道が狭くなると起こります。出方の問題であり、1日の尿量の少なさを表す乏尿の定義ではありません。
- 41日の排尿回数が4回以下である。:排尿の回数が少ないことは、尿量ではなく回数の異常で、希尿と呼ばれます。回数が少なくても1回量が多ければ尿量は保たれるため、乏尿の説明にはなりません。
出典:第115回 看護師国家試験 午後(厚生労働省)問15(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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