平成21年度 秋期 午前Ⅱ 問11
通信プロトコル
データリンク層に関する問題
電源オフ時にIPアドレスを保持することができない装置が,電源オン時に自装置のMACアドレスから自装置に割り当てられているIPアドレスを知るために用いるデータリンク層のプロトコルで,ブロードキャストを利用するものはどれか。
- アARP
- イDHCP
- ウDNS
- エRARP
答えと解説を見る
✓ これが正解エRARP
解説
MACアドレスから自分のIPアドレスを知るプロトコルはRARPです。
設問の装置は電源を切るとIPアドレスを保持できず、起動時には自分のMACアドレスしか分かりません。そこで、自分のMACアドレスに割り当てられたIPアドレスを教えてほしいという要求をブロードキャストで送り、RARPサーバから答えをもらいます。これがRARPで、名前のとおりARPと逆向きに対応を引くプロトコルです。条件は、MACアドレスからIPアドレスを求めること、データリンク層で働くこと、ブロードキャストを使うことの三つで、すべてに合うのはRARPです。手がかりと求めるものの向きで、ARPとの区別を付けると覚えやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アARP:ARPはブロードキャストを使う点は同じですが、相手のIPアドレスから相手のMACアドレスを調べるプロトコルです。自分のMACアドレスから自分のIPアドレスを知るという向きとは逆です。
- イDHCP:DHCPも起動時にIPアドレスを受け取る仕組みですが、UDPの上で動くアプリケーション層のプロトコルです。データリンク層のプロトコルという設問の条件に合いません。
- ウDNS:DNSはホスト名とIPアドレスの対応を答える仕組みで、MACアドレスは扱いません。起動時に自分のアドレスを知るという目的とも関係しません。
この問題の用語
- IPアドレスネットワークにつながった機器を見分けるための番号。通信はこの番号を宛先として届けられ、名前からは変換して求めます。
- MACアドレスLAN内で機器を1台ずつ見分けるための固有の番号です。ブリッジはこれを見て中継しますが、ルータが見るのはIPアドレスなので働く層が違います。
- プロトコル通信するときの、決まりごとや手順のまとまりのことをいいます。送る側と受ける側が同じものに従うことで、やり取りが成り立ちます。
- DHCP機器へIPアドレスやサブネットマスクなどの設定を自動で配る仕組み。名前をアドレスに変えるDNSとは役割が違います。
- DNS人が読む名前と、機械が使う住所を対応づけて教えてくれる仕組み。これがないと、名前でつなぐことができません。
出典:平成21年度 秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問11
同じ用語が出る問題
- 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問10:TCPに関する問題(MACアドレス)
- 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問6:ARPに関する問題(MACアドレス)
- 令和元年度 秋期 午前Ⅱ 問7:DHCPに関する問題(DHCP)
- 令和元年度 秋期 午前Ⅱ 問6(DHCP)
- 平成29年度 秋期 午前Ⅱ 問10:UDPを使用するプロトコル(DHCP)
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)