令和7年度 春期 午前Ⅱ 問5
ネットワーク応用
CoAPに関する問題
IoT向けのアプリケーション層のプロトコルであるCoAP(Constrained Application Protocol)の特徴として,適切なものはどれか。
- ア信頼性よりもリアルタイム性が要求される音声や映像の通信に向いている。
- イ大容量で高い信頼性が要求されるデータの通信に向いている。
- ウテキストベースのプロトコルであり,100文字程度の短いメッセージの通信に向いている。
- エパケット損失が発生しやすいネットワーク環境での,小電力デバイスの通信に向いている。
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✓ これが正解エパケット損失が発生しやすいネットワーク環境での,小電力デバイスの通信に向いている。
解説
CoAP は損失の起きやすい環境での小電力デバイスの通信に向きます。
CoAP は、処理能力や電力の限られた IoT 機器のために作られた、軽量なアプリケーション層のプロトコルです。Web と同じように資源を取得・更新する考え方を持ちながら、ヘッダーを小さなバイナリ形式にし、トランスポートには UDP を使います。UDP は接続の手順がなく軽い一方で、届いたかどうかを保証しないので、CoAP は必要に応じて確認応答と再送を自分で行う仕組みを備えています。これにより、パケット損失が起きやすい無線のネットワークでも、少ない電力でやり取りを続けられます。見分ける軸は、軽量さと損失への備えを両立させた設計かどうかです。CoAP は小さな機器のための軽い Web、と覚えると特徴が結び付きます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア信頼性よりもリアルタイム性が要求される音…:信頼性よりもリアルタイム性を優先する音声や映像の通信には、そうした用途向けのプロトコルが使われます。CoAP は小さな機器が少量のデータをやり取りするためのもので、音声や映像を流す用途を想定していません。
- イ大容量で高い信頼性が要求されるデータの通…:大容量のデータを高い信頼性で運ぶ用途には、コネクションを確立して確実に届ける仕組みのほうが向いています。CoAP は少量のデータを軽く送る設計で、大容量の転送は得意ではありません。
- ウテキストベースのプロトコルであり,100…:CoAP のメッセージは、短いバイナリのヘッダーで組み立てられており、テキストで書くプロトコルではありません。100文字程度という制限も CoAP の特徴ではなく、記述全体が別の性格のものになっています。
この問題の用語
- UDP届いたかを確かめず、速さを優先して送る通信の約束事です。TCPと同じくポート番号でアプリを見分け、音声や動画の配信に向きます。
- プロトコル通信するときの、決まりごとや手順のまとまりのことをいいます。送る側と受ける側が同じものに従うことで、やり取りが成り立ちます。
- 信頼性意図した動きと実際の結果が食い違わない度合い。情報セキュリティでは一貫しているという特性、機器ではRASISのRとして壊れにくさを指します。
出典:令和7年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問5
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