第58回 午前 問22
リハビリテーション医学
インフォームドコンセントの問題
理学療法実施時のインフォームドコンセントで適切なのはどれか。
- 1専門用語で説明する。
- 2患者の同意内容は文書で保存する。
- 3患者の要求があってから説明する。
- 4判断能力に関わらず患者の決定が優先される。
- 5患者は正当な理由がなければ同意を撤回できない。
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✓ これが正解2患者の同意内容は文書で保存する。
解説
同意した内容は文書に残し、後で確かめられるようにします。
インフォームドコンセントは、医療者が十分な説明を行い、患者がその内容を理解したうえで、自分の意思で同意するという考え方です。理学療法を行うときも、目的や方法、期待される効果、起こり得る危険などを説明し、患者の同意を得てから始めます。
同意の内容は文書で残しておくことが大切です。何について、いつ、どのような説明を受けて同意したかを記録しておけば、後で患者と医療者の双方が確かめられ、誤解やトラブルを防げます。したがって、患者の同意内容を文書で保存するのが適切です。
説明は患者が理解できる平易な言葉で、患者から求められる前に医療者の側から行います。判断能力が十分でない場合は、家族など代わりに判断する人の関与が必要になります。また同意は、いつでも撤回できるのが原則です。説明は分かる言葉で先に、同意は記録に残し、撤回はいつでもできる、と三つの原則で覚えましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1専門用語で説明する。:専門用語ばかりの説明では、患者が内容を理解できず、本当の意味での同意になりません。患者の理解力に合わせて、分かりやすい言葉で説明することが求められます。
- 3患者の要求があってから説明する。:説明は、患者から求められてから行うものではありません。治療を始める前に、医療者の側から目的や方法、危険などを伝える責任があります。
- 4判断能力に関わらず患者の決定が優先される。:病状や意識の状態によって判断能力が十分でない患者もいます。その場合は患者の決定だけに頼らず、家族などの代わりに判断する人を交えて方針を決める必要があります。
- 5患者は正当な理由がなければ同意を撤回できない。:一度同意しても、患者は理由を問われずにいつでも同意を撤回できるのが原則です。正当な理由がなければ撤回できないとすると、患者の自己決定を妨げることになります。
出典:第58回 理学療法士国家試験 午前(厚生労働省)問22(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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