第58回 午前 問53
解剖学
閉鎖神経で正しいの
閉鎖神経で正しいのはどれか。
- 1第1仙髄神経根からの線維を含む。
- 2大腿外側の表在覚を支配する。
- 3仙骨神経叢から分岐する。
- 4坐骨切痕を通る。
- 5薄筋を支配する。
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✓ これが正解5薄筋を支配する。
解説
閉鎖神経は薄筋を含む股関節の内転筋群を支配します。
閉鎖神経は、腰神経叢から出る神経で、主に第2〜第4腰神経からの線維でできています。大腰筋の内側縁から出て骨盤の中を下り、閉鎖孔の上にある閉鎖管を通って大腿の内側へ出ます。
閉鎖神経は、大腿の内側にある内転筋群、つまり長内転筋・短内転筋・大内転筋の一部・薄筋・外閉鎖筋を支配し、大腿内側の皮膚の感覚も受け持ちます。薄筋は大腿の内側を縦に走る細長い筋で、閉鎖神経の支配です。したがって、薄筋を支配するという記述が正しいものです。
仙髄の神経根や仙骨神経叢、坐骨切痕は、坐骨神経などの仙骨神経叢の枝に関わる語で、閉鎖神経とは結びつきません。大腿外側の皮膚は外側大腿皮神経の担当です。閉鎖神経は腰神経叢から閉鎖管を通って内転筋へ、と通り道と支配を一続きで覚えると、ほかの神経と区別しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1第1仙髄神経根からの線維を含む。:閉鎖神経は主に第2〜第4腰神経からの線維でできており、第1仙髄神経根からの線維は含みません。仙髄からの線維を含むのは坐骨神経などです。
- 2大腿外側の表在覚を支配する。:大腿の外側の皮膚の感覚を受け持つのは外側大腿皮神経です。閉鎖神経が受け持つのは大腿の内側の皮膚の感覚です。
- 3仙骨神経叢から分岐する。:閉鎖神経は腰神経叢から分岐する神経です。仙骨神経叢から分岐するのは、坐骨神経や上殿神経、下殿神経、陰部神経などです。
- 4坐骨切痕を通る。:閉鎖神経は骨盤の前方にある閉鎖管を通って大腿の内側へ出ます。坐骨切痕を通るのは、坐骨神経や殿部へ向かう神経などです。
出典:第58回 理学療法士国家試験 午前(厚生労働省)問53(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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