第58回 午前 問60
解剖学
腸骨稜に付着する筋
腸骨稜に付着する筋はどれか。
- 1広背筋
- 2小殿筋
- 3僧帽筋
- 4多裂筋
- 5大腰筋
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✓ これが正解1広背筋
解説
広背筋は腸骨稜の後部に付着します。
腸骨稜は、骨盤の腸骨の上の縁で、腰に手を当てたときに触れる骨の稜線です。腹筋群や背部の筋など、体幹と骨盤をつなぐいくつかの筋がここに付着します。
広背筋は、下位の胸椎や腰椎の棘突起から胸腰筋膜を介して起こり、腸骨稜の後部や下位の肋骨からも起こって、上腕骨の小結節稜に付きます。体幹の背面を広く覆う筋で、起始の一部が腸骨稜にあります。したがって、広背筋が正解です。
小殿筋は腸骨の外側面(殿筋面)から起こり、僧帽筋は後頭骨や頸椎・胸椎の棘突起から起こります。多裂筋は仙骨や椎骨の突起の間を結び、大腰筋は腰椎の椎体や横突起から起こって大腿骨に付きます。どれも腸骨稜には付着しません。腸骨稜に付く筋は、広背筋のほか外腹斜筋や内腹斜筋、腰方形筋など、体幹を包む筋が中心と覚えておきましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2小殿筋:小殿筋は、腸骨の外側の面(殿筋面)の前の部分から起こり、大腿骨の大転子に付きます。起始は腸骨の外側面で、腸骨稜には付着しません。
- 3僧帽筋:僧帽筋は、後頭骨や項靱帯、頸椎・胸椎の棘突起から起こり、鎖骨や肩甲骨に付きます。骨盤まで届く筋ではなく、腸骨稜には付着しません。
- 4多裂筋:多裂筋は、仙骨や腰椎などの突起から起こり、いくつか上の椎骨の棘突起に付く深い背筋です。椎骨どうしを結ぶ筋で、腸骨稜には付着しません。
- 5大腰筋:大腰筋の起始は第12胸椎から腰椎にかけての椎体と横突起で、停止は大腿骨の小転子です。骨盤の内側を通り抜けるだけで、腸骨の上縁には付きません。
出典:第58回 理学療法士国家試験 午前(厚生労働省)問60(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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