第58回 午後 問26
臨床医学
救急措置で正しいのはどれか。
- 1傷病者を発見した場合は一目散に駆け寄る。
- 2傷病者の体をゆすって反応の有無を確認する。
- 3応援者への最初の依頼はAEDの手配である。
- 4気道異物を探してから胸骨圧迫を開始する。
- 5胸骨圧迫は100~120回/分を目安に行う。
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✓ これが正解5胸骨圧迫は100~120回/分を目安に行う。
解説
胸骨圧迫は1分間に100~120回のテンポで行うのが目安です。
この問は、一次救命処置の手順と、胸骨圧迫の質の目安を知っているかで判断します。出題当時のJRC蘇生ガイドライン2020では、胸骨圧迫は1分間に100~120回のテンポで、強く、速く、絶え間なく行うことが示されていました。
傷病者を見つけたら、まず周りの安全を確かめてから近づきます。慌てて駆け寄ると、救助者自身が事故に巻き込まれるおそれがあります。反応の確認は、肩を軽くたたきながら大きな声で呼びかけて行い、体を揺すると首などのけがを悪化させるおそれがあります。応援を頼むときは、119番通報とAEDの手配を周りの人に依頼します。AEDだけを頼むのでは不十分です。胸骨圧迫は、呼吸がない、または普段どおりの呼吸でないと判断したらすぐに始めるもので、口の中の異物を探して開始を遅らせることはしません。
安全確認、反応確認、通報とAED、胸骨圧迫という順番と、圧迫のテンポをセットで覚えておくと、手順を問う形にも対応できます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1傷病者を発見した場合は一目散に駆け寄る。:傷病者のもとへ一目散に駆け寄ると、交通事故や二次災害に救助者が巻き込まれるおそれがあります。まず周りの安全を確かめてから近づくのが最初の手順です。
- 2傷病者の体をゆすって反応の有無を確認する。:体をゆすって反応を確かめると、頭や首にけががある場合に悪化させる危険があります。肩を軽くたたきながら大声で呼びかけるのが基本の確かめ方です。
- 3応援者への最初の依頼はAEDの手配である。:応援を頼むときは、119番通報とAEDの手配を同時に依頼します。AEDだけを最初に頼むと、救急隊を呼ぶことが遅れてしまいます。
- 4気道異物を探してから胸骨圧迫を開始する。:異物を探しているうちに胸骨圧迫の開始が遅れると、脳への血流が途絶える時間が延びます。呼吸がないと判断したらすぐに胸骨圧迫を始めます。
出典:第58回 理学療法士国家試験 午後(厚生労働省)問26(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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