第58回 午後 問49
リハビリテーション医学
理学療法士が行う院内感染対策として適切でないのはどれか。
- 1手指衛生
- 2感染経路の把握
- 3ガウンテクニック
- 4院内ガイドラインの遵守
- 5感染者の病室の配置管理
答えと解説を見る
✓ これが正解5感染者の病室の配置管理
解説
感染者の病室の配置管理は、理学療法士ではなく病院の管理の仕事です。
この問は、院内感染対策のうち、理学療法士が日々の業務の中で自分で行う対策と、病院全体の組織として行う対策を分けられるかで判断します。
手指衛生は、患者に触れる前後に手洗いや手指消毒を行うことで、感染対策の最も基本的な行動です。感染経路の把握は、接触、飛沫、空気などのどの経路で広がる感染かを知り、それに合った予防策をとるために必要です。ガウンテクニックは、ガウンや手袋を正しく着脱して、病原体を自分の衣服や次の患者へ運ばないようにする技術です。院内ガイドラインの遵守は、病院で決められた感染対策の手順を守ることです。これらはいずれも、理学療法士が患者に関わる中で自分で行うものです。
一方、感染者をどの病室に配置するか、個室に移すかといった判断は、医師や看護部門、感染対策の担当部門が病院として行う管理の仕事です。理学療法士が行う対策としては適切ではありません。自分の手と身なりと手順は自分の責任、病室や病棟の管理は病院の責任、と分けて覚えるとよいでしょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1手指衛生:手指衛生は、患者に触れる前後に手を洗うか消毒することで、どの職種にも求められる最も基本的な感染対策です。理学療法士が日々行うべき対策です。
- 2感染経路の把握:病原体が接触・飛沫・空気のどの経路で広がるかを知らなければ、必要な防護を選べません。理学療法士がリハビリの前に把握しておくべき情報です。
- 3ガウンテクニック:ガウンや手袋を正しく着脱するガウンテクニックは、接触感染を防ぐための基本の技術です。感染者のリハビリを行う理学療法士にも必要です。
- 4院内ガイドラインの遵守:病院で定められた感染対策の手順を守ることは、職種にかかわらず全員の務めです。理学療法士が行う対策として当然含まれます。
出典:第58回 理学療法士国家試験 午後(厚生労働省)問49(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)