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第58回 午後 問85

臨床医学

Ⅱ型呼吸不全では正常で、Ⅰ型呼吸不全で増加するのはどれか。

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✓ これが正解5肺胞気-動脈血酸素分圧較差

解説

Ⅰ型呼吸不全で開き、Ⅱ型の換気不足だけなら正常なのはA-aDO2です。

呼吸不全は、動脈血酸素分圧(PaO2)が低下した状態で、動脈血二酸化炭素分圧(PaCO2)が上がっていないものをⅠ型、上がっているものをⅡ型と分けます。この問は、その違いが生じる仕組みから、肺胞気-動脈血酸素分圧較差(A-aDO2)の変化を判断します。

A-aDO2は、肺胞の中の酸素の分圧と、動脈血の酸素の分圧の差で、肺胞から血液へ酸素がうまく移っているかを表します。Ⅰ型呼吸不全は、換気と血流の釣り合いの乱れや拡散の障害、シャントなど、肺そのもののガス交換の障害で起こるので、A-aDO2は大きくなります。一方、呼吸の量そのものが足りない肺胞低換気によるⅡ型呼吸不全では、肺胞の酸素分圧も同じように下がるため、A-aDO2は正常のままです。設問の条件に合うのはA-aDO2です。

Ⅰ型とⅡ型の区別は二酸化炭素の値でつける一方、A-aDO2はガス交換の障害そのものを示す指標、と役割を分けて覚えておくと整理できます。

ほかの選択肢はなぜ違うのか

出典:第58回 理学療法士国家試験 午後(厚生労働省)問85(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。

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