第58回 午後 問93
臨床医学
腎疾患と原因の組合せで正しいのはどれか。
- 1腎硬化症 尿路結石
- 2慢性腎不全 糖尿病
- 3急性腎盂腎炎 動脈硬化
- 4腎後性急性腎不全 心不全
- 5腎前性急性腎不全 前立腺肥大
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✓ これが正解2慢性腎不全 糖尿病
解説
慢性腎不全の原因として、糖尿病による腎症が代表的です。
この問は、腎臓の病気を、腎臓より前(血液の流れ)、腎臓そのもの、腎臓より後ろ(尿の流れ)のどこに問題があるかで分けて、原因を対応させられるかで判断します。
糖尿病で血糖の高い状態が長く続くと、腎臓の糸球体の細い血管が傷み、糖尿病性腎症になります。これが進むと腎臓の働きが少しずつ失われ、慢性腎不全に至ります。糖尿病性腎症は、透析を始める原因として最も多い病気です。慢性腎不全と糖尿病の組合せは正しいです。
腎硬化症は、高血圧や動脈硬化で腎臓の細い動脈が硬くなり、腎臓が小さく硬くなる病気です。急性腎盂腎炎は、細菌が尿の通り道をさかのぼって腎臓に感染して起こります。腎後性急性腎不全は、前立腺肥大や結石などで尿の通り道がふさがれて起こり、腎前性急性腎不全は、心不全や脱水などで腎臓へ流れる血液が減って起こります。前は血の流れ、後ろは尿の流れ、と分けて覚えると、選択肢の入れ替えに気づけます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1腎硬化症 尿路結石:腎硬化症は、高血圧や動脈硬化で腎臓の中の細い動脈が硬く狭くなって起こる病気です。尿路結石が原因になるわけではありません。
- 3急性腎盂腎炎 動脈硬化:急性腎盂腎炎は、大腸菌などの細菌が膀胱から尿管をさかのぼって腎臓に感染して起こります。動脈硬化が原因の病気ではありません。
- 4腎後性急性腎不全 心不全:腎後性急性腎不全は、尿管や膀胱、尿道など腎臓より後ろの尿の通り道がふさがれて起こります。心不全は腎臓へ流れる血液が減る腎前性の原因です。
- 5腎前性急性腎不全 前立腺肥大:腎前性急性腎不全は、脱水や心不全などで腎臓へ流れ込む血液が減って起こります。前立腺肥大は尿の出口をふさぐ腎後性の原因です。
出典:第58回 理学療法士国家試験 午後(厚生労働省)問93(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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