第58回 午後 問94
臨床医学
気管支喘息の治療薬
気管支喘息の治療薬はどれか。
- 1β遮断薬
- 2アスピリン
- 3ステロイド
- 4フロセミド
- 5マクロライド系抗菌薬
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✓ これが正解3ステロイド
解説
気管支喘息の気道の炎症を抑える治療薬はステロイドです。
気管支喘息は、気道に慢性の炎症があり、刺激に過敏になって気道が狭くなり、咳や息苦しさ、ぜーぜーする呼吸を繰り返す病気です。この問は、喘息の治療の考え方から薬を選びます。
喘息の治療の中心は、気道の炎症を抑えることです。ステロイドは強い抗炎症作用をもつ薬で、毎日の発作を予防する長期管理では吸入ステロイドが基本の薬として使われ、強い発作のときには飲み薬や点滴で使われることもあります。したがってステロイドが正解です。
β遮断薬は気管支を狭くする方向に働き、喘息を悪化させるおそれがあるため、喘息の患者には注意が必要な薬です。アスピリンは一部の人で喘息の発作を誘発することがあります。フロセミドは尿を増やして体の水分を減らす利尿薬で、心不全などに使われます。マクロライド系抗菌薬は細菌の感染に使う薬で、喘息の炎症そのものを抑える基本の薬ではありません。炎症を抑える、気管支を広げる、の2つが喘息の薬の柱、と覚えておくとよいでしょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1β遮断薬:β遮断薬は気管支のβ受容体の働きも妨げ、気管支を狭める方向に作用します。喘息の発作を悪化させるおそれがあり、治療薬にはなりません。
- 2アスピリン:解熱鎮痛薬の一種で、成人の喘息患者の一部では服用をきっかけに強い発作が起こります。痛み止めの選び方に注意が要る薬で、喘息を鎮める目的では用いません。
- 4フロセミド:フロセミドは腎臓に働いて尿の量を増やす利尿薬で、心不全のむくみなどに使われます。気道の炎症や狭さを改善する薬ではありません。
- 5マクロライド系抗菌薬:細菌のたんぱく合成を妨げて増殖を止める抗生物質で、肺炎などの感染に対して用います。発作を防ぐための毎日の管理で中心に据える薬には当たりません。
出典:第58回 理学療法士国家試験 午後(厚生労働省)問94(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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