第59回 午前 問65
生理学
線維素溶解系で働く因子はどれか。
- 1カルシウムイオン
- 2フィブリノゲン
- 3プラスミノゲン
- 4プロトロンビン
- 5von Willebrand因子
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✓ これが正解3プラスミノゲン
解説
線維素溶解系では、プラスミノゲンがプラスミンになってフィブリンを溶かします。
血管が傷つくと、血小板が集まり、さらに凝固因子が次々に働いてフィブリン(線維素)という網ができ、傷口をふさぐ血栓ができます。傷が治ってきたら、この血栓を溶かして血管の流れを元に戻す必要があり、この働きを線維素溶解系(線溶系)と呼びます。
線溶系の中心となるのが、血液の中にあるプラスミノゲンという物質です。プラスミノゲンは、組織プラスミノゲン活性化因子などの働きでプラスミンという酵素に変わり、プラスミンがフィブリンを分解して血栓を溶かします。このとき生じる分解産物の一つがDダイマーです。線溶系で働く因子として正しいのはプラスミノゲンです。
ほかの因子は、血を固める凝固系や、血小板が傷口にくっつく働きに関わるもので、血栓をつくる側の因子です。覚え方は、血栓をつくる側はフィブリノゲン、プロトロンビン、カルシウムイオン、von Willebrand因子、溶かす側はプラスミノゲンとプラスミン、と二つのグループに分けることです。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1カルシウムイオン:カルシウムイオンは、凝固因子の第Ⅳ因子とも呼ばれ、凝固因子が次々に働く反応の多くに必要です。血を固める凝固系で働く因子で、血栓を溶かす側ではありません。
- 2フィブリノゲン:フィブリノゲンは第Ⅰ因子で、トロンビンの働きでフィブリンに変わり、血栓の網をつくります。凝固系の最後で働く因子で、線溶系の因子ではありません。
- 4プロトロンビン:プロトロンビンは第Ⅱ因子で、活性化されるとトロンビンになり、フィブリノゲンをフィブリンに変えます。血を固める凝固系の因子です。
- 5von Willebrand因子:von Willebrand因子は、血小板が傷ついた血管の壁にくっつくのを助け、第Ⅷ因子を運ぶ働きもあります。止血の初めの段階に働く因子で、線溶系の因子ではありません。
出典:第59回 理学療法士国家試験 午前(厚生労働省)問65(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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