第59回 午前 問81
臨床医学
技法としてホームワーク〈宿題〉を用いるのはどれか。
- 1支持的精神療法
- 2精神分析療法
- 3内観療法
- 4認知行動療法
- 5森田療法
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✓ これが正解4認知行動療法
解説
面接の間にホームワークで練習を重ねるのは、認知行動療法の特徴です。
精神療法には、話をよく聴いて支える方法、心の奥の無意識に目を向ける方法、考え方や行動の癖を変えていく方法など、さまざまな種類があります。この問は、技法としてホームワーク(宿題)を用いる療法を選ぶ問題です。
認知行動療法は、出来事の受け取り方(認知)と行動が気分に影響するという考えにもとづき、偏った考え方や行動の癖に気づいて、より柔軟なものへ変えていく治療法です。面接の中で学んだことを日常生活で試すため、気分と考えを書き留める記録表をつける、決めた行動を実際にやってみる、といったホームワークを出し、次の面接で一緒に振り返ります。ホームワークは認知行動療法の中心的な技法の一つで、これが正しいものです。
ほかの療法は、支えて安心させる、無意識の葛藤を解釈する、身近な人との関わりを振り返る、不安をあるがままに受け入れて行動する、といった別の考え方を中心に組み立てられています。覚え方は、認知行動療法は面接と面接の間の練習で身につける、と覚えておくことです。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1支持的精神療法:支持的精神療法は、患者の話をよく聴き、受け止め、励ますことで不安を和らげ、本人の持つ力を支える方法です。ホームワークを中心的な技法として用いるものではありません。
- 2精神分析療法:精神分析療法は、自由連想で心に浮かぶことを話してもらい、無意識の葛藤や転移を治療者が解釈していく方法です。宿題を出して日常で練習させる技法を中心にはしていません。
- 3内観療法:内観療法は、母親など身近な人に対して、してもらったこと、して返したこと、迷惑をかけたことを集中して振り返る、日本で生まれた方法です。ホームワークを中心とする療法ではありません。
- 5森田療法:森田療法は、日本で生まれた療法で、不安や症状を取り除こうとせず、あるがままに受け入れながら目の前のやるべきことに取り組む姿勢を育てます。中心となる考え方が認知行動療法と異なります。
出典:第59回 理学療法士国家試験 午前(厚生労働省)問81(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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