第59回 午前 問91
リハビリテーション医学
脳卒中患者の身体機能評価に用いられる評価尺度はどれか。2つ選べ。
- 1GMFCS
- 2MMPI
- 3NIHSS
- 4SIAS
- 5UPDRS
答えと解説を見る
✓ これが正解3NIHSS
✓ これが正解4SIAS
解説
NIHSSとSIASは、脳卒中の患者の機能を評価するための尺度です。
評価尺度は、対象とする病気や、何を測るかによって使い分けます。この問は、脳卒中の患者の身体機能の評価に用いられる尺度を二つ選ぶ問題です。
一つめはNIHSS(National Institutes of Health Stroke Scale)です。意識、眼の動き、視野、顔の麻痺、上肢と下肢の運動、運動失調、感覚、言語、構音、無視などの項目で、脳卒中の神経の症状の重さを点数にします。主に急性期に、重症度を素早く判断し、治療の効果を確かめるために使われます。
二つめはSIAS(脳卒中機能障害評価法)です。日本で作られた評価法で、麻痺側の運動機能、筋緊張、感覚、関節可動域、痛み、体幹機能、視空間認知、言語機能、非麻痺側の機能を評価し、脳卒中の機能障害を総合的にとらえます。
ほかの尺度は、脳性麻痺の子どもの粗大運動の能力、性格の傾向、Parkinson病の症状を評価するもので、脳卒中のための尺度ではありません。覚え方は、評価尺度は対象の病気と組にして、脳卒中はNIHSSとSIASとBrunnstrom stage、脳性麻痺はGMFCS、Parkinson病はUPDRS、と覚えておくことです。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1GMFCS:GMFCSは、脳性麻痺の子どもの粗大運動の能力を、座る、歩くなどの様子から5つのレベルに分類する評価です。脳卒中の患者の評価に使う尺度ではありません。
- 2MMPI:MMPIは、多くの質問に答えてもらい、性格の傾向や心の状態を調べる質問紙法の心理検査です。脳卒中の身体機能を評価する尺度ではありません。
- 5UPDRS:UPDRSは、Parkinson病の症状を、精神の状態、日常生活、運動の症状、治療の合併症などに分けて点数にする評価尺度です。脳卒中の患者の評価には使いません。
出典:第59回 理学療法士国家試験 午前(厚生労働省)問91(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)